貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円高を受けて売り優 勢となろう。銀は円高を受けて小幅安となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチ ナがニューヨーク安と円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は11.16ドル安 の2364.10ドル、銀が1セント高の2822セント、プラチナが7.36ドル安 の940.94ドル、パラジウムは13.92ドル高の1027.80ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.32/34円で、前営業日の 大引け時点から0.19円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万1740円前後、銀は143.5円前後、プラチナ は4675円前後、パラジウムは5200円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金はきのうの海外市場では、地政学的リスクを受けて押し目を買われたが、イスラエ ルに動きがなく、利食い売りが出て軟調となった。 金は利食い売りが圧迫要因になった。イスラエルがイランに対応する権利があると表 明し、地政学的リスクが意識された。ただサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UA E)は、中東地域が「戦争の危険とその悲惨な結末から」免れるよう、域内における最 大限の「自制」を呼び掛けた。またパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下 げ先送りを示唆したことも上値を抑える要因である。米地区連銀経済報告(ベージュブ ック)は、米経済が2月下旬以降「わずかに拡大」したほか、企業のコスト転嫁がさら に難しくなったと指摘した。 欧州中央銀行(ECB)政策当局者の一連の発言から、6月の利下げ開始が引き続き 支持されているものの、その後の動きについては見解が割れていることが分かった。E CB理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、ECBが2回の利下げを行っ たとしても、金融政策は制約的な領域にとどまるとの認識を示した。 銀はきのうの海外市場では、金に利食い売りが出たことを受けて上げ一服となった。 シルバー・インスティチュートのワールドシルバーサーベイで、2024年の銀は 6695トンの供給不足となり、2022年の8195トンに続いて過去2番目の不足 幅となる見通しとなった。工業用需要が前年比9%増の2万2110トンと過去最高を 更新する見通しである。 【プラチナは金反落につれ安】 プラチナはきのうの海外市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下 げ先送りを示唆したことや金反落を受けて売り優勢となった。 プラチナは金反落が圧迫要因になった。金は地政学的リスクを受けて押し目を買われ たが、イスラエルに動きがなかったことから利食い売りが出た。パウエル米連邦準備理 事会(FRB)議長が利下げ先送りを示唆したことも下げ要因である。中国勢が買いを 見送ると、調整局面を継続することになりそうだ。 <今日の予定> ・ユーロ圏国際収支 2024年2月(ECB) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米製造業景況指数 2024年4月(フィラデルフィア連銀) ・米中古住宅販売統計 2024年3月(全米不動産協会) MINKABU PRESS 東海林勇行
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