NYプラチナ市況=総じて反発、金堅調につれ高も上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   953.5      961.9       944.0       954.5    +  0.3
         (24/10)   963.0      972.2       955.0       965.5    +  0.5
 パラジウム  (24/ 6)  1027.00    1057.50     1026.00     1038.50   +  7.70
         (24/ 9)  1052.50    1059.50     1037.00     1047.20   +  8.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          26,142         30,516        82,406       (+    572)
 パラジウム          3,065          3,385        20,694       (-    145)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,775.38  +  22.07
     前日  154.37/39   1.0673/75   ・ナスダック         15,601.50  -  81.87
     本日  154.63/65   1.0642/44   ・10年米国債利回り      4.64  +   0.06
・NY原油  (24/ 5)   82.73 + 0.04  ・SPDR保有金残高    827.59  -   2.59
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は総じて反発。前日比は、プラチナが0.1ドル安〜
2.6ドル高、中心限月の7月限が0.3ドル高、パラジウムが7.70〜8.60ド
ル高、中心限月の6月限は7.70ドル高。
 プラチナ7月限は小反発。時間外取引は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測
後退が圧迫要因になったが、米国債の利回り低下によるドル安を受けて下げ一服となっ
た。欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取引では、序盤の売りが一巡すると、金
堅調につれ高となった。ただ買い一巡後はドル高を受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調を受けて買い戻されたが、ドル高を受けて上げ
一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を946.3〜956.7ドルのレンジで推移し、前日
比5.3ドル安の948.9ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、米連邦準備理事
会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になったが、米国債の利回り低下によるドル
安を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安一服を受けて戻りを売られ
た。
 日中取引では、序盤に売り圧力が強まり、944.0ドルまで下落した。その後は、
金堅調につれ高となって地合いを引き締めると、時間外取引の高値を突破し、
961.9ドルまで上昇した。ただ買い一巡後はドル高を受けて戻りを売られた。
 4月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は15.5と3月の3.2から大
きく改善し、市場予想の中央値2.3を上回った。また米新規失業保険申請件数は21
万2000件と横ばいとなり、労働市場の堅調を示した。ドル高が再開し、プラチナの
圧迫要因になった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1026.00〜1053.00ドルのレンジで
推移し、前日比3.50ドル高の1033.50ドルとなった。6月限は安寄りしたの
ち、米国債の利回り低下によるドル安を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、
ドル安一服を受けて戻りを売られた。
 日中取引は、他の貴金属の堅調を受けて1057.50ドルまで上昇した。その後は
ドル高を受けて戻りを売られ、1028.50ドルまで下落した。
 17日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの20万0957
オンス、パラジウムは同変わらずの5万1360オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ率の低下傾向が続けば金利
引き下げが可能なはずだとあらためて表明した。投資家らの6月の利下げ開始見通しを
裏付けている。
・イラン革命防衛隊の核安全保障担当幹部は、イスラエルの脅威を受け、核を巡る原則
を見直す可能性があると述べた。
・4月の米フィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は15.5と3月の3.2から大
きく改善し、市場予想の中央値2.3を上回った。上昇幅は2年ぶりに大幅なものとな
った。
・イングランド銀行のグリーン政策委員は、今週発表された英国の賃金上昇率とサービ
ス価格の上昇率が高すぎるため、英中銀は利下げを検討できないと述べた。
・米新規失業保険申請件数は21万2000件と横ばいだった。市場予想は21万
5000件だった。前週と変わらず低水準となり、労働市場が引き続き堅調であること
が示唆された。
・3月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比4.3%減の419万戸だった。市場
予想の420万戸をやや下回った。高金利と住宅価格の上昇が住宅購入希望者の足かせ
となった。
・米国は、イランによるイスラエルへの攻撃を受け、イランの無人機製造を対象とする
新たな制裁を発表した。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、米インフレが多くの予想よりも緩慢な
ペースで目標の2%に向け鈍化しているものの、自身は目標達成に向け「全力疾走」す
る考えはなく、忍耐強く対応することを快適に感じていると述べた。
・ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、利下げを急ぐ必要はないとし、開始時期は
経済データに基づいて判断すべきとの考えを示した。
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