シカゴ大豆市況=期近から大幅続落、ドル高止まりや米産地の作付進展観測で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,149.00    1,149.75    1,133.00     1,134.25      -15.25
   2024/07   1,164.00    1,164.50    1,147.75     1,149.00      -15.25
   2024/08   1,164.50    1,166.25    1,150.00     1,151.25      -14.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        245,410        219,059         862,379   (-  5,355)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月11日までの週)
 大 豆:74万9000トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:13万0800トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油:    100トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月21日−4月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
*16日付。18日付は日本時間午前6時現在、未発表。
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 大豆は期近から大幅反落。終値の前営業日比は15.25〜6.50セント安。中心
限月の5月限は15.25セント安1134.25セント。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は前週を上回る強気な内容だったにも
かかわらず、ドルの高止まりが米国の輸出の重石になるとの警戒感や、米産地での作付
進展期待から売り優勢で運ばれた。5月限は2月29日以来の水準まで軟化。
 5月限は1149セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は1146セントを下
値支持線とする高もみとなり、この中で1149.75セントの高値を付けた。欧州の
時間帯以降は軟化傾向を強め、時おり浮上する場面が見られながらも引けにかけて下値
を探る足取りを展開。終盤には1137セントが下値支持線として意識されながらもこ
れを割り込んだことで崩れ1133セントの安値まで下落。安値からの戻りも鈍いまま
取引を終えた。
 米農務省(USDA)が発表した4月11日までの大豆週間純輸出成約高は前週の
30万5300トンを上回る74万9000トンだった。今年度の累計純輸出成約高は
4128万2700トンで前年度同期の5010万2500トンを約17%下回ってい
る。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピー河西部で散発的な降雨や雷雨が発生しており、農作
業を行うには土壌水分が過剰な状態が続いている。ただ、この雨により冬の間にも十分
な回復に至らなかったコーンベルト西部の土壌水分の回復を促している。コーンベルト
東部では土壌水分が過剰な状態が続いており、農作業に滞りが発生。
 今後はカナダ南部〜中部に位置する低気圧と前線の移動に伴い米中部および東部の一
部地域で散発的な降雨または雷雨が見込まれるが、この前線も土曜日までには大西洋に
抜ける見通し。また、週後半にはプレーンズ北部および中西部北部では氷点下まで気温
が低下するだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズではオクラホマ州とテキサス州以外では気温が低下しており、モンタナ州
の一部地域では18日の朝の気温はマイナス6℃前後まで低下。プレーンズ北部では広
い範囲で凍結が発生。一方、プレーンズ中部では散発的な降雨または雷雨が発生し、一
部の小麦産地での土壌水分が乾燥が見られるものの、小麦生育にとっての慈雨となって
いる。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調な足取りに追随。大豆粕の期近5月限
は前日比0.70ドル安の338ドルと限られた下げ幅で終了。
今日の材料
・コーンベルトでは、ミシシッピー河西部で散発的な降雨や雷雨が発生。
・コーンベルトの降雨により乾燥気味だった土壌水分が回復。
・コーンベルト東部では土壌水分が過剰な状態が続く。
・コーンベルトに雨をもたらす前線は20日土曜日までには大西洋に抜ける見込み。
・4月11日までの大豆週間純輸出成約高は前週の30万5300トンを上回る
 74万9000トン。
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