再送:シカゴコーン市況=続落、米産地の作付進展見通しやドル高止まりから

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05    429.50      431.00      426.25      426.75      - 3.50
  2024/07    440.00      441.00      435.75      436.25      - 4.75
  2024/09    449.25      449.50      444.50      445.00      - 4.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       394,192        318,054        1,522,495 (+ 1,599)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(4月11日までの週)
 コーン:56万6100トン(事前予想レンジ:50万〜120万トン)
 小 麦:12万8400トン(事前予想レンジ:15万〜 50万トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月21日−4月25日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並。
*16日付。18日付は日本時間午前6時現在、未発表。
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 コーンは続落。終値の前営業日比は4.75〜3.50セント安。中心限月の5月限
は3.50セント安の426.75セント。

 米産地では雨がちな天気が続いているが週末には作付が進展するとの見方から売り優
勢となった。また、ドル高基調が米国の輸出に与える影響も売りを呼ぶ要因となった。
この日の下落で5月限は4月3日以来の水準まで軟化したが425セントを下値支持線
として意識する様子も窺わせた。
 5月限は429.50セントで取引を開始した後は暫く429.50〜430.75
セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えると軟化傾向を強めるなかで一時的に
431セントの高値に達したがすぐに売り直されて426.25セントの安値まで軟
化。安値で買い戻された後は428.50セントが上値抵抗線として意識される頭重い
足取りとなり、低迷したまま安値に近い水準で終えた。
 米農務省(USDA)発表の4月11日までのコーン週間純輸出成約高は前週の
33万5000トンを上回る56万6200トンだった。今年度の累計純輸出成約高は
4417万6700トンで前年同期の3773万9500トンを約17%上回ってい
る。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピー河西部で散発的な降雨や雷雨が発生しており、農作
業を行うには土壌水分が過剰な状態が続いている。ただ、この雨により冬の間にも十分
な回復に至らなかったコーンベルト西部の土壌水分の回復を促している。コーンベルト
東部では土壌水分が過剰な状態が続いており、農作業に滞りが発生。
 今後はカナダ南部〜中部に位置する低気圧と前線の移動に伴い米中部および東部の一
部地域で散発的な降雨または雷雨が見込まれるが、この前線も土曜日までには大西洋に
抜ける見通し。また、週後半にはプレーンズ北部および中西部北部では氷点下まで気温
が低下するだろう。
 シカゴ小麦は期近5月限が小幅続落。2番限以降は小反発。米農務省(USDA)週
間純輸出成約高の低迷に加え、ドルの高止まりが重石となった。また、米産地での慈雨
観測も弱材料視されたため中心限月の期近5月限は前日比0.25セント安の536.
75セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズではオクラホマ州とテキサス州以外では気温が低下しており、モンタナ州
の一部地域では18日の朝の気温はマイナス6℃前後まで低下。プレーンズ北部では広
い範囲で凍結が発生。一方、プレーンズ中部では散発的な降雨または雷雨が発生し、一
部の小麦産地での土壌水分が乾燥が見られるものの、小麦生育にとっての慈雨となって
いる。
今日の材料
・コーンベルトでは、ミシシッピー河西部で散発的な降雨や雷雨が発生。
・コーンベルトの降雨により乾燥気味だった土壌水分が回復。
・コーンベルト東部では土壌水分が過剰な状態が続く。
・コーンベルトに雨をもたらす前線は20日土曜日までには大西洋に抜ける見込み。
・4月11日までのコーン週間純輸出成約高は前週の33万5000トンを上回る
 56万6200トン。
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