【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における4月 16日時点の大口投機家の売り越しは234万9801枚となり、前週の225万 3618枚から拡大した。取組高合計は4385万1716枚となり、前週から11万 2970枚(0.3%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.2%増、債券 合計が0.1%増、為替合計が4.8%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.2%増、エネルギー合計は1.8%増、金属合計は1.1%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが 入って買い越しに転じ、債券で買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小し た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イランがイスラエルに報復攻撃をし、中東情勢の行方が警戒された。イスラ エルはイランに反撃したが、イランの防空システムが作動した。一方、パウエル米連邦 準備理事会(FRB)議長が利下げ先送りを示唆した。今週は3月の米個人消費支出 (PCE)デフレータの発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が16万5619枚売り越し(前週16万 2151枚売り越し)、ユーロは1万2224枚買い越し(同3万2723枚買い越 し)、英ポンドは8619枚買い越し(同2万8252枚買い越し)となった。ユーロ は新規売りが新規買いを上回って買い越しを縮小した。 商品市場では、原油はイスラエルのイラン攻撃が先送りされたこと受けて軟調に推移 したのち、19日の攻撃を受けて急反発したが、戻りは売られた。貴金属市場では、金 がイスラエルのイラン攻撃を受けて一時2400ドル台を回復した。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が29万0462枚買い越し(前 週29万7137枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ ーク金は20万1923枚買い越し(同20万2419枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万8241枚買い越し(同1万9007枚買い越し)に縮小した。金は手 じまい売りが買い戻しを上回り、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが20万4857枚売り越し(前週19万 0191枚売り越し)、大豆は17万1893枚売り越し(同15万8477枚売り越 し)に拡大した。コーンは新規売り、手じまい売りが出て、大豆は新規売りが新規買い を上回った。前週のコーンは、ドル高が圧迫要因になったが、大口成約を受けて下げ一 服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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