【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における4月 23日時点の大口投機家の売り越しは241万8039枚となり、前週の234万 9100枚から拡大した。取組高合計は4370万6817枚となり、前週から14万 0508枚(0.3%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.5%減、債券 合計が0.2%増、為替合計が0.6%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.7%減、エネルギー合計は1.4%減、金属合計は0.9%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売りが買い戻 しを上回って買い越しを縮小、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大し た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、イランが19日の攻撃に報復しない方針を示したことを受けて中東の衝突が 回避された。一方、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送りの見方を受けて米国債 の利回りが上昇した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見 込まれている。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が17万9919枚売り越し(前週16万 5619枚売り越し)、ユーロは9989枚売り越し(同1万2224枚買い越し)、 英ポンドは2万6233枚売り越し(同8619枚買い越し)となった。ユーロは手じ まい売り、新規売りが出て売り越しに転じた。 商品市場では、原油はイスラエルとイランの衝突回避が圧迫要因になったが、イスラ エルのラファ侵攻見通しが下支えになった。貴金属市場では、金が中東の衝突回避を受 けて急落したが、安値拾いの買いが入って下げ一服となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が26万4836枚買い越し(前 週29万0462枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ ーヨーク金は20万2891枚買い越し(同20万1923枚買い越し)に小幅拡大、 ニューヨーク・プラチナは7464枚買い越し(同1万8241枚買い越し)に縮小し た。金は新規買い、買い戻しが入り、プラチナは手じまい売り、新規売りが出た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが16万0168枚売り越し(前週20万 4857枚売り越し)、大豆は15万4570枚売り越し(同17万1893枚売り越 し)に縮小した。コーン、大豆ともに新規買い、買い戻しが入った。前週のコーンは、 堅調な輸出成約高や小麦高を受けて堅調となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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