[今日の視点]貴金属=軒並み下落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み下落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)もニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は30.83ドル安
の2290.65ドル、銀が41セント安の2630セント、プラチナが8.91ドル
安の936.42ドル、パラジウムは15.58ドル安の949.77ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=157.69/71円で、前営業日の
大引け時点から0.92円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1620円前後、銀は135.3円前後、プラチ
ナは4745円前後、パラジウムは5000円前後。
【NY金は米雇用コスト指数の伸び加速が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、米雇用コスト指数の伸び加速を受けて売り優勢となっ
た。
 金は米雇用コスト指数の伸び加速が圧迫要因になった。第1四半期の米雇用コスト指
数(ECI)は前期比1.2%上昇し、伸びは前四半期の0.9%上昇から加速した。
賃金・給与の上昇を背景に市場予想の1.0%上昇を上回った。米国債の利回りが上昇
し、ドル高に振れた。今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見
込まれている。CMEのフェドウォッチでは、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時
期は11月以降に後退し、年1回とみられている。一方、4月の米消費者信頼感指数は
97.0と、3月の103.1(前回発表の104.7から下方改定)から低下し、
2022年7月以来約1年半ぶりの低水準となった。労働市場や所得を巡る懸念の高ま
りを反映した。市場予想は104.0だった。
 第1四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増、前年比
0.5%増だった。ともに0.2%増だった市場予想を上回った。4月のユーロ圏消費
者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.4%と、3月と同水準だった。
市場予想と一致した。ただコアインフレ率は鈍化しており、欧州中央銀行(ECB)が
6月に利下げを実施するとの見方が一段と強まっている。ECB理事会メンバーのデコ
ス・スペイン中銀総裁は、インフレの緩やかな鈍化が予想通りに続けば、ECBは6月
に利下げを開始すべきだと述べた。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止合意の有無にか
かわらず、ガザ地区最南部ラファに対する攻撃を実施し、イスラム組織ハマスを壊滅さ
せると述べた。ただイスラエルの停戦案に対するハマスの回答を待っているとも伝えら
れている。

 銀はきのうの海外市場では、米雇用コスト指数の伸び加速や金軟調を受けて売り優勢
となった。
【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米雇用コスト指数の伸び加速を受け
て米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測がさらに後退した。今夜の米連邦公開市場
委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。
 4月の中国の購買担当者景気指数(PMI)は製造業、非製造業ともに拡大ペースが
鈍化した。製造業は50.4と前月の50.8から低下。サービス業と建設業を含む非
製造業も51.2と前月の53.0から低下した。ただ財新製造業PMIは51.4と
前月の51.1から上昇し、2023年2月以来の高水準を付けた。新規輸出受注が好
調だった。ただ雇用に対する懸念が示され、先行き懸念が残っている。中国市場は1〜
3日、労働節で休場となる。
<今日の予定>
●中国、香港、独仏南ア(メーデー)
・全米雇用報告 2024年4月(ADP)
・米製造業景況指数 2024年4月(ISM)
・米FOMC声明文公表(FRB)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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