[5月6日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2025 年 2 月限 4 月 30 日〜 5 月 2 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 11,813 11,951 (30) 11,428 ( 2) 11,572 -163 銀 137.5 137.6 (30) 134.0 ( 2) 134.0 -5.7 プラチナ 4,750 4,834 ( 2) 4,585 (30) 4,780 +139 パラジウム 5,000 5,000 (30) 4,800 ( 2) 4,800 -200 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 3 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 ( 6) 2,308.6 -38.6 | ドル・円 155.25 0.73 円高 銀 ( 7) 2,669.0 -84.5 | 日経平均 38,236.07 +301.31 プラチナ ( 7) 965.3 +43.2 | NY原油 ( 6) 78.11 -5.74 パラジウム ( 6) 948.40 -9.90 |* ドル・円は15時15分現在、原油は 3日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】 プラチナは900ドル接近で安値拾いの買いが入ったことが下支え、とした。 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因だが、900ド ル前後で下げ止まると、買い戻し主導で上昇した。現物相場は4月17日以来の高値 958.15ドルを付けた。プラチナ先限は4月17日以来の高値4834円を付け た。一方、パラジウムの現物相場は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受 けて軟調となり、3月5日以来の安値933.50ドルを付けた。 3月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.7%上昇と前月の2.5%上 昇や事前予想の2.6%上昇を上回った。また第1四半期の米雇用コスト指数(EC I)は前期比1.2%上昇し、伸びは前四半期の0.9%上昇から加速した。賃金・給 与の上昇を背景に事前予想の1.0%上昇を上回った。CMEのフェドウォッチで、米 連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が11月まで先送りされるとの見方が強ま った。ただ米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定され、声明が警戒 されたほどタカ派でない内容になると、ドル高が一服した。声明で「インフレ率はこの 1年で緩和したが、依然高止まりしている」とされた。目先は4月の米雇用統計で労働 市場に対する見方を確認したい。 【ロンドンのプラチナETF残高が増加】 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、30日のロンドンで15.80トン (前週末14.80トン)に増加、1日のニューヨークで32.54トン(同 32.54トン)、30日の南アで11.43トン(同11.43トン)と変わらずと なった。またパラジウムETFの現物保有高はロンドンで3.53トン(同3.52ト ン)、ニューヨークで7.56トン(同7.41トン)に増加、南アで0.36トン (同0.36トン)と変わらずとなった。ロンドンのプラチナETF残高が増加した。 900ドル前後で下げ止まり、安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会 (CFTC)の建玉明細報告によると、4月23日時点のニューヨーク・プラチナの大 口投機家の買い越しは7464枚(前週1万8241枚)に縮小、パラジウムの売り越 しは9158枚(同9034枚)に拡大した。 【ECBの利下げ見通しと中国PMIの伸び鈍化】 欧州自動車工業協会(ACEA)によると、第1四半期の欧州連合(EU27)の新 車(商用車)登録台数はバンが前年同期比12.6%増の39万9947台、トラック が同4.0%減の8万5296台、バスは同23.3%増の9624台となった。第1 四半期のユーロ圏の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増、前年比0.5% 増だった。ともに0.2%増だった事前予想を上回った。4月のユーロ圏消費者物価指 数(HICP)速報値は前年比2.4%上昇と前月と同水準だった。事前予想と一致し た。ただコアインフレ率は鈍化した。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコ ス・スペイン中銀総裁は、インフレの緩やかな鈍化が予想通りに続けば、ECBは6月 に利下げを開始すべきだと述べた。 4月の中国の購買担当者景気指数(PMI)は製造業、非製造業ともに拡大ペースが 鈍化した。製造業は50.4と前月の50.8から低下。サービス業と建設業を含む非 製造業も51.2と前月の53.0から低下した。ただ財新製造業PMIは51.4と 前月の51.1から上昇し、2023年2月以来の高水準を付けた。新規輸出受注が好 調だった。ただ雇用に対する懸念が示され、先行き懸念が残っている。 当面の予定(イベント・経済統計) 6日 ●振替休日、英国(アーリー・メイ・バンク・ホリデー) 中国サービス業購買担当者景況指数 2024年4月(財新) ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年4月確報 ユーロ圏生産者物価指数 2024年3月 7日 豪準備銀行キャッシュレートターゲット公表 独貿易収支 2024年3月 独製造業受注 2024年3月 ユーロ圏小売売上高 2024年3月 8日 ●仏(第二次世界大戦戦勝記念日) 独鉱工業生産指数 2024年3月 米卸売在庫 2024年3月確報値 9日 ●仏、スイス(キリスト昇天祭) 中国貿易収支 2024年4月 英中銀政策金利公表 米新規失業保険申請件数 10日 全世帯家計調査・消費支出 2024年3月 国際収支(経常収支) 2024年3月 英国内総生産 速報値 2024年1-3月期 英鉱工業生産指数 2024年3月 米消費者信頼感指数 2024年5月速報値(ミシガン大) 米財政収支 2024年4月 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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