貴金属は、金とプラチナが下落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢とな ろう。銀はニューヨーク高が下支えになろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ が円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は8.97ドル高の 2324.95ドル、銀が92セント高の2743セント、プラチナが1.83ドル安 の958.58ドル、パラジウムは29.29ドル高の982.00ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.02/04円で、前営業日の 大引け時点から1.23円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万1530円前後、銀は137.0円前後、プラチ ナは4745円前後、パラジウムは4800円前後。 【NY金は予想以下の米雇用統計が下支え】 金はきのうの海外市場では、ドル安再開を受けて押し目を買われた。 金は予想以下の米雇用統計が下支えになった。4月の米雇用統計によると、非農業部 門雇用者数は前月比17万5000人増で3月から予想以上に伸びが鈍化した。事前予 想は24万3000人増。CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の 利下げは9月以降に開始され、年2回の利下げが見込まれた。米ニューヨーク連銀のウ ィリアムズ総裁は、FRBが「いずれ」利下げを実施するとし、次の動きが利下げとな る可能性が高いという認識を示した。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、米F RBの政策金利は現在、経済を冷やしインフレ率をFRB目標の2%に回帰させるのに 十分な水準にあると述べた。 イスラム組織ハマスは、イスラエル軍との戦闘が続くパレスチナ地区ガザでの休戦案 を受け入れると発表した。一方、イスラエル側は、受け入れられない要素が含まれると し、合意には至っていないと述べた。イスラエル軍はガザ南部ラファで空爆を実施して おり、中東情勢の行方を確認したい。 銀はきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。 【プラチナは買い戻し一巡後の戻りを売られる】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安が支援要因になったが、買い戻し一巡後の 戻りを売られた。 プラチナは買い戻し一巡後の戻りを売られた。予想以下の米雇用統計を受けてドル安 が再開したが、プラチナは買い戻しが一巡し、戻りを売られた。一方、4月の中国の財 新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は52.5で前月の52.7から低下し た。コスト圧力が背景にあるが、新規受注の伸びが加速し、景況感も改善した。中国経 済の行方も確認したい。 <今日の予定> ・豪準備銀行キャッシュレートターゲット公表 ・独貿易収支 2024年3月 ・独製造業受注 2024年3月 ・ユーロ圏小売売上高 2024年3月 MINKABU PRESS 東海林勇行
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