貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢とな ろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニュ ーヨーク高と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.03ドル安の 2315.18ドル、銀が4セント安の2721セント、プラチナが18.42ドル高 の978.52ドル、パラジウムは7.52ドル安の970.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.79/81円で、前営業日の 大引け時点から0.28円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万1532円前後、銀は133.5円前後、プラチ ナは4850円前後、パラジウムは4800円前後。 【NY金は米金融当局者のタカ派の見方が圧迫】 金はきのうの海外市場では、米金融当局者のタカ派の見方を受けて戻りを売られた。 金は米金融当局者のタカ派の見方が圧迫要因になった。米ミネアポリス地区連銀のカ シュカリ総裁は、おそらく年内は金利は据え置かれるとの見方を示した。堅調な住宅市 場が一部要因となりインフレ低下が停滞していることを踏まえると、米連邦準備理事会 (FRB)は金利を「長期」にわたり現行水準にとどめる必要があると述べた。 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所地域を掌 握した。イスラム組織ハマスによると、支援物資を積んだトラックがエジプトからガザ に入るのをイスラエル軍が阻止している。戦闘休止に向けた交渉の行方を確認したい。 銀はきのうの海外市場では、ドル安一服や金反落を受けて戻りを売られた。 【プラチナは買い戻し主導で上昇】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安をきっかけに買い戻し主導で上昇した。 プラチナは買い戻し主導で上昇し、4月15日以来の高値981.52ドルを付け た。ただ米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁がタカ派の見方を示し、ドル安が一 服したことが上値を抑える要因である。1000ドルのレンジ上限を突破するのは難し く、買い戻し一巡後は戻りを売られることになりそうだ。 <今日の予定> ●仏(第二次世界大戦戦勝記念日) ・独鉱工業生産指数 2024年3月 ・米卸売在庫 2024年3月確報値 MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。