前週は70ドル台後半で売買が交錯する展開になった。地政学リスクのプレミアム剥 落で一時76.89ドルまで下落したが、その後は需給ひっ迫評価で押し目買いが入 り、80ドルの節目に迫った。地政学リスクのプレミアム剥落でも、需給引き締まりに は変化が生じないとの見方が優勢だった。ただし、週末を前に利食い売りが膨らみ、結 果的に大きな値動きには発展しなかった。米原油在庫の減少もポジティブ。 今週は80ドル絡みで売買が交錯しよう。週末にイラクが減産延長に同意しないと表 明したことで、週前半は上値を抑えやすい。石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産 延長の基本シナリオに不確実性が生じている。OPECプラス内から更に減産延長に反 対の声が聞かれると、ファンドの持高調整によって直近安値76.89ドルを下抜く可 能性もある。一方で原油価格が大きく下げると減産延長の声が強まる見通し。イラク抜 きでの自主減産延長の選択肢もあり、大きく値を崩すには至らないだろう。需給引き締 まりの見通しが大きく変わる可能性は低く、押し目での物色妙味は維持される。14日に OPEC月報、15日に国際エネルギー機関(IEA)月報が公表されることがイベン トリスクになる。 予想レンジは76.00〜81.50ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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