ゴム市況=まちまち、原油・株安が弱材料だが期中は上海ゴム高でジリ高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                      TSR20
   2024/05     2024/10     2025/04        2024/06         2025/05
 309.0 +0.2 308.0 +1.8  304.0   0.0     256.0 +1.0     258.0  +1.0
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    上海ゴム  9月限   14,295  +90    (午後3時10分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、まちまち。寄り付きは、上海ゴム夜間の下落を受け、売りが先行
した。その後も売り物がちの展開となった。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムがプラ
スサイドに振れたことから、概ね買いが先行。期中10月限は、正午前に0.7円高で
推移。午後は原油安、株安が弱材料となり、後半に上げ幅縮小の動きがあったが、上海
ゴム高から終盤から引けにジリ高となり、1.8円高で引けた。期近8月限は7月限に
つれ安。
 TSR20は出来ず。帳入値は全限月が1円高。

 大引けのRSS3号は、前営業日比0.2円安〜1.8円高。活発限月の10月限
は、同1.8円高の308.0円、期先25年4月限は、同変わらずの304.0円、
総出来高は771枚。TSR20は全限が同1.0円高。
【原油の大幅安が圧迫要因】
 指標の期中10月限は、閑散商いのなか、反発。309.9円で上げつかえ、高値を
離れたが、堅調に引けた。円相場は1ドル=155円台後半で安もちあい。中国株の代
表的指数である上海総合指数は小幅安。強弱材料が交錯するなか、原油相場が大幅安で
推移したことは圧迫要因。
 今月10日の高値311.8円が抵抗線。311.8円超えならば、315円まで上
げ余地。ただし下向き状態にある25日移動平均線(312.2円)が抵抗線になると
みる。ファンダメンタルからは中国の景気が注目されるが、15日に発表される4月の
米消費者物価指数(CPI)にも間接的に影響を受けそうだ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は期近9月限のみの約定で1.1セント高。TSR
20は午前中から堅調に推移。午後は地合いをさらに引き締める限月もあり、0.6〜
2.4セント高で推移している。

 上海ゴムは、堅調。中心限月の9月限は、夜間取引では小幅安で引けたが、日中取引
に入り、反発に転じ、95元高の1万4300元で午前の取引を終えた。午後の取引mo
も買い優勢。上げ幅は限定的ながら小じっかり。

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