シカゴ大豆市況=期近から下落、南米の供給不安下でも低迷する米輸出受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,250.25    1,254.75    1,226.25    1,229.50     -18.50
   2024/08   1,247.00    1,251.50    1,226.25    1,229.00     -16.00
   2024/09   1,226.00    1,230.50    1,209.75    1,212.50     -12.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       263,039          213,379         806,622 (+ 7,867)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(5月23日までの週)
 大 豆:21万2105トン(前週改定値:19万2232トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(5月26日までの週)
 大豆:作付け:68%(前週52%、前年78%、平年63%)
    発 芽:39%(前週26%、前年50%、平年36%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月3日−6月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から下落。終値の前日比は18.50〜2.50セント安。中心限月の7
月限は前日比18.50セント安の1229.50セント。
 ブラジル、アルゼンチンからの供給引き締まりが警戒されながらも、米農務省(US
DA)発表の週間輸出検証高は依然として低迷した状態にあることが弱材料となり、売
り優勢で運ばれた。7月限は終値ベースでは5月17日以来の水準まで値を落とした。

 7月限は1250.25セントで取引を開始。直後に1254.75セントの高値を
付けた後に値を落としながらも1250セントを割り込むと買い戻されたがアジアの時
間帯後半に軟化傾向を強め、欧州の時間帯には1240セント台で高下。シカゴの時間
帯を迎える直前に1240セントを割り込んだところで買い戻されたが、シカゴの時間
帯を迎えると1232セントを下回る水準まで一気に軟化。一時は1226.25セン
トの安値を記録する低迷となり、安値に近い水準で引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の5月23日までの大豆週間輸出検証高は21万2105
トンで前週の19万2232トンを上回った。累計輸出量は3996万9015トンで
前年同時期の4847万2407トンをおよそ18%下回った。
 USDAによると5月26日時点の大豆作付進捗率は68%で前年の78%は下回っ
たが、平年の63%は上回った。一方の発芽率は39%で前年の50%は下回ったが、
平年の36%は上回った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは寒冷前線の通過に伴い気温が低下。28日の最高気温はコーンベル
ト北部のほとんどの地域で21℃を下回っている。加えて散発的な降雨によりミシシッ
ピーバレー北部から五大湖周辺地域にかけて農作業が鈍化。中西部の一部の地域では
強風や雷雨によってもたらされた被害を調査中。
 28〜29日にかけて五大湖周辺地域から北東部の州を低気圧が通過し、これに伴い
散発的な降雨が発生する見込み。プレーンズからミシシッピーバレーにかけての地域で
は今後5日間の雨量は25〜75ミリに達するだろう。6日間予報については、6月2
〜6日にかけて気温は一部を除きほぼ全国的に平年並〜平年を上回るだろう。一方の雨
量はプレーンズ北部や一部地域以外では平年並〜平年を上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズでは不安定な天気が続いている。オクラホマ州およびテキサス州では雷雨
に伴い強風が発生。一方、プレーンズ北部および中部では降雨の発生は無く穀物の生育
や農作業が進行。

 米国南部のメキシコ湾岸地域では気温が上昇するなか湿度が高い状態が続いている。
28日朝方にはフロリダ州および敵佐生州東部の一部地域では降雨が発生。一部の例外
を除き、適度な成長には十分な土壌水分がある。ただ、週末には雷雨の影響で局地的な
被害が発生。
 大豆製品は大豆粕は5月7日以来の水準まで値を伸ばす場面が見られたが、大豆の軟
調が弱材料視されたことで軟調に転じ、3連休前に大幅高となっていた反動から大きく
値を崩した。一方の大豆油は原油高に追随し小高く終了。大豆粕7月限は前日比9.9
ドル安の376.60ドルで終えた。

今日の材料
・コーンベルトでは寒冷前線の通過に伴い気温が低下。28日の最高気温はコーン
 ベルト北部のほとんどの地域で21℃を下回る。
・プレーンズからミシシッピーバレーにかけての地域では今後5日間の雨量は25〜
 75ミリに達するだろう。
・プレーンズでは不安定な天気が続いている。オクラホマ州およびテキサス州では
 雷雨に伴い強風が発生。
・5月23日までの大豆週間輸出検証高は21万2105トンで前週の19万2232
 トンを上回る。
・5月26日時点の大豆作付進捗率は68%で前年の78%は下回ったが、平年の
 63%は上回る。
・5月26日時点の大豆発芽率は39%で前年の50%は下回ったが、平年の36%
 は上回る。
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