ゴム週間見通し=天井圏の動き、11月限は4日の安値328.8円を意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】堅調地合いが続くとみた。ただ、上海ゴムは過熱しており、手
仕舞い売りから急落する可能性があるとした。
【天井の動き】
 JPXゴムRSS3号の活発限月の11月限は、天井を付けた可能性がある。活発限
月の11月限は、7日に大陽線を付け、10日に360.9円まで上昇したが、同日か
ら下落を開始した。一代の高値を付けた10日の日足はほぼ十字線、11日は大陰線と
なった。その後も、上値・下値を切り下げている。チャート的には、天井を付けた格好
となっている。節目の340円をしっかり割り込むと、6月4日安値の328.2円を
意識した展開になりそうだ。
【産地相場は戻りが鈍い】
 タイ現物価格の戻りが一服となっている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソン
クラ渡しのオファー価格は、季節要因から生産が増加するとの見方から、5月8日に3
月8日以来の低水準となる83.54バーツが提示された。その後、東南アジアで高温
が続いていることや秋にラニーニャが発生するとの予報が出ると、供給減少不安などか
ら6月10日は90.84バーツまで上昇した。ただし、その後は90バーツ前後で戻
りが鈍くなると、14日には先月28日以来の低水準となる88.50バーツが提示さ
れた。直近の産地価格の上昇は、高温やラニーニャ現象への思惑が強く働いた。ただ、
材料としての新鮮味は失われており、目先、オファー価格は下落する可能性がある。
【上海ゴムは目先の天井を付けたか】
 上海ゴムは目先の天井を付けた可能性が高いとみる。中心限月の9月限は、11日に
1万6110元まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後は下落し、13日には
1万5210元まで一時下落する場面があった。同水準で支持されたものの、戻りも鈍
い。テクニカル面からは、4月25日の安値1万3955元から6月11日の高値1万
6100元までの上昇の38.2%押しが1万2580元である。同水準を終値ベース
で下抜くと、同期間の半値押し水準では、1万5000元台を目指しそうだ。
【中国消費者物価指数は4カ月連続でプラスだが】
 12日に中国国家統計局から発表された5月の消費者物価指数は、前年同月比0.
3%の上昇となり、4カ月連続でプラスとなっている。内訳をみると、5月1〜5日ま
で労働節を含めた大型連休となったことで、観光関連の価格上昇が目立った。その一方
で、自動車やスマートフォンなどの耐久財の価格は下落しており、国内需要は引き続き
弱いようだ。また、同時に発表された5月の生産者物価指数は、同1.4%の下落とな
っており、1年8カ月連続で低下している。中国経済には、デフレ懸念があり、これが
払しょくされるまでは、ゴム相場も上値を追いにくいだろう。
【東京ゴム活発限月の11月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、反落となった。5月中旬から値動きをみる
と、産地価格の上昇を受けて、買いが先行し、5月30日に上海ゴムの大幅高を受けて
353.4円まで急騰した。その後は、修正安となり、6月4日には一時328.2円
まで軟化。5日以降、上海高などを手掛かりに再び地合いを引き締めると、10日には
360.9円まで上昇し、一代の高値を更新した。だが、上海ゴムが10日に高値を付
けたのち崩れると、14日には節目の340円を下抜いた。
 一段安となれば、一目均衡表の基準線がある332円台が支持帯になる。同線を割り
込むと、4日の安値328.2円が意識される。一方、買いが先行した場合、350円
台回復が最初の関門。これに成功すれば、節目の355.0円や10日に付けた一代の
高値360.9円を意識した展開になる。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、上海ゴムに注目したい。中心限月の9月限は、今月7日の
取引で一代の高値を更新した後、急反落となっている。節目の1万5000元を割り込
むと、売りが加速しそうだ。
【相場予想レンジ】
 6月17〜21日のJPXゴムRSS3号期中11月限の中心レンジ予想は320〜
360円。テクニカルの支持線は328.2円(6月4日安値)、抵抗線は350.0
円(節目)。
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