石油週間展望=半値戻し達成、反落か上抜けか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [6月17日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     6 月 10 日〜 6 月 14 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    83,000(10)    83,000(10)   83,000        ±0
灯  油  先限   81,500    81,500(10)    81,500(10)   81,500        ±0
原  油 11月限  74,150    77,800(13)    73,900(10)   77,770     +3,540
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                                        6 月 10 日〜 6 月 13 日
<海外原油> 週間4本値 始 値  高  値      安 値     終値   前週末比
  NY原油  8 月限     74.97    78.94(12)    74.94(10)  78.26    +3.04
ブレント原油  8 月限     79.38    83.34(12)    79.34(10)  82.75    +3.13
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14日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 158.23 前週末比 2.93円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限は4日に72.48ドルの安値を付けた後
に反発。V字型の切り返しとなっており目先はどこまで戻すのかに注目したいとした。

【NY原油は半値戻し達成】
 ニューヨーク原油7月限は20日に納会を迎えるため、今後は8月限が指標限月とな
るが、12日に78.94ドルの高値を付けた後に上げ一服となっている。現状は4月
12日の高値85.27ドルから6月4日の安値72.44ドルの下げ幅に対する半値
戻しに当たる78.85ドルを達成した形。ここで反落するのか、さらに上抜けするの
かが注目されるが、上抜けた場合は、61.8%戻しの80.37ドル、78.6%戻
しの82.52ドルなどが次の上値目標となる。

 材料的には石油輸出国機構(OPEC)プラス会合を経た高下のあと、季節的な米国
のドライブシーズン入りで、ガソリン需要が注目されることになるが、今年のような大
統領選挙年には、株高が誘導される一方、ガソリン価格が抑えられる方策が取られやす
い。事実、既報通り、米エネルギー省(DOE)は7月4日の独立記念日までにガソリ
ン備蓄100万バレルを放出する予定を発表しており、実際の放出のタイミングには注
意する必要がある。ともかくガソリン需要の旺盛さが数値に出てこないと、季節的なム
ードだけでは買いにくいだろう。
 逆にDOEは7日、原油相場の下落場面で戦略石油備蓄(SPR)を補充するため原
油購入を増やす方針を示し、9〜12月の輸送で合計600万バレルの入札を行ったこ
とが報じられている。
 また米中西部中心に早くも熱波予報が出ていることにも注目したい。今夏が平年以上
の酷暑になれば、ガソリン需要も伸びることになるので今後天気も大きなファクターに
なり得る。

 ウクライナのロシアの製油所などの石油施設への無人機攻撃は断続的に行われている
模様だが、地域が限定的の見方が優勢で現状はあまり材料視されていない。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は12日の米連邦公開市場委員会
(FOMC)後に軟化したが、3万8000ポイント台で依然として高値圏のもみ合い
の範疇での動きとなっている。
 ドルインデックスは、FOMC後いったん104ポイント台前半まで下落したが、そ
の後は戻して105ポイント手前まで戻している。

【世界石油需要の伸び据え置きも依然高水準=OPEC月報】
 統計物では、11日のOPEC月報では、2024年の世界石油需要の伸びが前年比
日量225万バレル、2025年が同185万バレルとともに前月から据え置きとなっ
たが、引き続き高水準の伸びを予想している。
 一方、12日の国際エネルギー機関(IEA)月報では、2024年が同96万バレ
ル、2025年が同100万バレルとされた。
 相変わらず産油国側と消費国側の見方に差異がある数値となった。
【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である11月限はボリンジャーバンドの−2シグマ(7万2940
円辺り)を割り込む水準からV字型の切り返し。直近は1シグマ(7万7800円辺
り)が上値抵抗となっている。
 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油8月限はボリンジャーバンドの−2シグマ(73.53ドル辺り)
を割り込む水準からV字型の切り返しとなり、戻り高値を更新する展開が続いたが、
12日にボリンジャーバンドの1シグマ(78.75ドル辺り)を試した後に上げ一服
となっている。

<当面の予定>
17日【経済】機械受注 2024年4月(内閣府)
   【経済】小売業販売額 2024年4月確報(経済産業省)
   【経済】中国住宅価格指数 2024年5月(国家統計局)
   【経済】中国小売売上高 2024年5月(国家統計局)
   【経済】中国鉱工業生産 2024年5月(国家統計局)
   【経済】米製造業景況指数 2024年6月(ニューヨーク連銀)

18日【経済】独景況感指数 2024年6月(ZEW)
   【経済】米小売売上高 2024年5月(商務省)
   【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2024年5月(FRB)
   【経済】米企業在庫 2024年4月(商務省)
   【経済】米対米証券投資 2024年4月(財務省)
   【工業】米週間石油統計(API)

19日【経済】金融政策決定会合議事要旨公表 4月25-26日分(日本銀行)
   【経済】貿易収支 2024年5月速報(財務省)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏国際収支 2024年4月(ECB)
   【経済】英消費者物価指数 2024年5月(国立統計局)
   【経済】英小売物価指数 2024年5月(国立統計局)
   【経済】英生産者物価指数 2024年5月(国立統計局)
   【休日】米奴隷解放記念日

20日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 6月9日-6月15日(財務省)
   【経済】独生産者物価指数 2024年5月(連邦統計庁)
   【経済】英政策金利公表(BOE)
   【経済】英金融政策委員会議事録 6月19日分(BOE)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米経常収支 2024年1-3月期(商務省)
   【経済】米住宅着工・許可件数 2024年5月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2024年6月(フィラデルフィア連銀)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
   【納会】米WTI原油 2024年7月限(NYMEX)

21日【経済】消費者物価指数 2024年5月(総務省)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年6月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年6月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2024年6月速報(Markit)
   【経済】英小売売上高 2024年5月(国立統計局)
   【経済】米景気先行指数 2024年5月(カンファレンスボード)
   【経済】米中古住宅販売統計 2024年5月(全米不動産協会)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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