【前週のレビュー】ニューヨーク原油8月限は61.8%戻しの80.37ドルを突破 した。次の上値目標は78.6%戻しの82.52ドルになる。日柄的には、22日が 満月(ただし土曜日で営業日ではない)ため、その辺りが目先の天井を付ける時間帯に なる可能性があるとした。 【NY原油は中段もみ合いとなる可能性】 ニューヨーク原油8月限は高値圏のもみ合いの様相。前回の当欄で指摘した次の上値 目標となる78.6%戻しの82.52ドルを突破できない一方、61.8%戻しの 80.37ドルが下値支持となっている。 日柄的には、22日辺りの満月天井を予想したが下落しなかったことで、現状のもみ 合いが上昇途中の中段もみ合いとなる可能性が高まっている。6月最終週に上抜けでき ないようなら(29日が上弦)、7月4日の米独立記念日明けの6日が新月(ともに土 曜日で営業日ではない)ため、その辺りまでもみ合いが続く可能性もある。 いずれにせよ、80ドル地相場のムードが強まっているので、それを割り込まない限 り、押し目買いスタンスが奏功するような相場展開となりそうだ。 材料的には、イスラエルとレバノンのヒスボラの交戦状態が拡大して、全面戦争に突 入することが懸念されている。特にイランを巻き込んで実際の原油の供給懸念が浮上し た場合は噴き上げる可能性がある。 ただドライブシーズンにも、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油、 ガソリン在庫ともに増加しており、特にガソリン在庫は3月末以来の高水準となってい る。週報ベースの数値に一喜一憂するわけではないが、今年は米大統領選挙年で、ガソ リン価格の抑制がひとつの目標となっていることも頭の中に入れておきたい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引き続き高値圏のもみ合いとなって おり、直近は3万9000ポイント台を維持している。 ドルインデックスは、ドル高基調となっており、105ポイント台後半まで戻してい る。 【5月のインドのロシア産原油輸入は過去最大】 統計物では、前回の当欄で、5月の中国のロシア産原油輸入が昨年10月以来の低水 準になったことを指摘したが、ウクライナ侵攻後のもう一つのロシア産原油の輸入大国 となっているインドの5月のロシア産原油輸入は過去最大となった。 ロイター通信によると、5月のインドのロシア産原油輸入は日量210万バレルと、 前月比14.7%増、前年同月比5.9%増と過去最大となった。なお同国の原油輸入 全体に占めるロシア産のシェアは41%に達している。 なお7月8日にインドのモディ首相が訪ロして、露印首脳会談が予定されている。そ の直前の7月3〜4日には、カザフスタンで上海協力機構(SCO)首脳会議が開催さ れるため、露中首脳会談も予定されている。 【米国在庫、原油とガソリン在庫が増加=EIA週報】 直近のEIAの週報によると、米国の原油在庫は前週比359万1000バレル増の 4億6070万バレル。ガソリンは同265万4000バレル増の2億3389万バレ ル。留出油は37万7000バレル減の1億2126万バレルとなった。原油とガソリ ン在庫が増加していた。 なお製油所稼働率は92.2%まで低下。ガソリン需要の4週間移動平均で908万 5000バレルまで減少した。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である11月限は一代高値を更新中。上昇しているボリンジャーバ ンドの1シグマ(8万0500円辺り)と2シグマ(8万3330円辺り)の間で上昇 のバンドウォークが続き、8万2000円台に乗せてきた。 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油8月限は80〜81ドル台を中心としたもみ合い続く。直近は上昇 中のボリンジャーバンドの1シグマ(80.81ドル辺り)が支持線となっている。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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