ゴム週間見通し=期近主導で下落か、指標限月12月限の320円割れに注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 【前週までのレビュー】産地安、上海安など売り材料が多く、活発限月の12月限
は、6月19日の安値324.8円を試すとみた。
【逆ザヤが縮小の動きへ】
 産地相場が一段安となっているうえ、上海ゴムも戻りが一服し、下値を試す展開とな
ってきた。JPXゴムRSS3号は、下値を模索する展開となりそうだ。活発限月の期
中12月限は、5日に321.0円まで下落し、これまで支持となっていた325円前
後を割り込んだ。サヤ関係をみると、当限と6番限(12月限)が約11円の逆ザヤと
なっている。産地相場が下落していることから、今後、期近の売り圧力が強まるとみ
る。逆ザヤが縮小していく過程で、12月限も水準を引き下げそうだ。325円前後で
新規売りが出ているとみられる。終値ベースで320円割れとなれば、取組高の少ない
か価格帯の中、下げが加速する可能性があるので注意したい。
【産地相場は80バーツ割れ】
 タイ現物価格の下落が続いている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡
しのオファー価格は、東南アジアで高温が続いたことや秋にラニーニャが発生するとの
予報が出ると、供給減少不安などから6月10日に90.84バーツまで上昇した。だ
が、その後、産地の天候不順懸念が後退し、一転して水準を引き下げ、7月4日に2月
21日以来の低水準となる78.02バーツが提示された。3日に80バーツを割り込
んだことで、下げが加速している。産地需給をみると、現状、需給のひっ迫感はみられ
ない。中国の景気回復も遅れていることから、オファー価格は一段と下落する可能性が
ある。
【上海ゴムは下値模索】
 上海ゴムは売りが優勢となりそうだ。中心限月の9月限は、6月11日に1万611
0元まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後は下落し、19日に1万4690
元まで下落した。その後、自律反発場面となり、25日に1万5490元まで戻した
が、節目の1万5500元突破に失敗すると、再び売りが先行し、7月5日には一時1
万4710元まで下落し、6月19日の安値1万4690元に接近している。産地相場
も一段安となっており、目先、売りが先行しそうだ。安値更新となれば、節目の1万4
500元や4月25日の安値1万3955元を視野に入れた展開になるとみる。
【東京ゴム活発限月の12月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の12月限は、軟調な展開となった。6月からの値動きを
みると、6月の取引が334.6円で始まると、上海高を手掛かりに、10日に35
7.1円まで上昇し、一代の高値を付けた。だが、上海ゴムが10日に高値を付けたの
ち崩れると、14日には340円まで下落した。さらに産地相場の下落もあり、19日
には324.8円まで下落した。その後、自律反発となり、25日には、6月10日か
ら19日までの下落の38.2%戻し水準である337.1円を超える338.8円ま
で上昇したが、終値ベースでは同水準の突破に失敗すると、28日に326円台まで一
時下落した。7月3日に336.0円まで戻したが、335円超での戻り売り圧力は強
く、5日に321.0円まで下落し、6月19日の安値324.8円を下抜いた。
 売りが先行すれば、節目の320円の攻防となる。320円も割り込むと、取組高の
少ない価格帯に入ることから、売りが加速し、節目の315円や310円を意識した展
開になりそうだ。一方、買いが優勢となれば、25日の戻り高値338.8円が最初の
関門。同水準を上抜くと、340円の攻防になる。340円台も回復するようなら、6
月10日から7月5日までの下落の61.8%戻しとなる343円台が意識されそう
だ。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、引き続き、産地相場に注目したい。産地相場は、天候不順
懸念が後退したことから水準を引き下げ、タイオファーは80バーツも下抜いてきた。
一段安となれば、JPXゴムRSS3号は、期近から崩れる可能性があるとみる。
【相場予想レンジ】
 7月8〜12日のJPXゴムRSS3号12月限の中心レンジ予想は315〜340
円。テクニカルの支持線は320.0円(節目)、抵抗線は338.8円(6月25日
高値)。
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