【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における7月9 日時点の大口投機家の売り越しは328万5034枚となり、前週の331万4788 枚から縮小した。取組高合計は4394万9925枚となり、前週から99万9661 枚(2.3%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.1%増、債券 合計が2.3%増、為替合計が2.1%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.3%増、エネルギー合計は2.7%増、金属合計は8.4%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売り、新規売 りが出て売り越しに転じ、債券で新規買いが新規売りを上回って売り越しを縮小した。 為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げに慎重な見方 を示したが、米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて利下げ期待が高まった。 今週は6月の米小売売上高などの発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が18万2033枚売り越し(前週18万 4223枚売り越し)、ユーロは3623枚買い越し(同9519枚売り越し)、英ポ ンドは8万4690枚買い越し(同6万2041枚買い越し)となった。ユーロは新規 買い、買い戻しが入って買い越しに転じた。 商品市場では、原油がイスラエルとハマスの停戦交渉を控えて軟調となったが、原 油・ガソリン在庫の減少や米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが下支えになっ た。貴金属市場では、金が米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて堅調とな り、5月22日以来の高値2423.98ドルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が28万3894枚買い越し(前 週27万9946枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は25万4775枚買い越し(同24万1543枚買い越し)に拡大、ニューヨー ク・プラチナは2万2666枚買い越し(同2万3956枚買い越し)に縮小した。金 は新規買いが新規売りを上回り、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが23万9941枚売り越し(前週22万 8711枚売り越し)、大豆は15万0150枚売り越し(同12万2214枚売り越 し)に拡大した。コーンは手じまい売り、新規売りが出て、大豆は新規売りが新規買い を上回った。前週のコーンは、米産地の好天が圧迫要因になったが、熱波観測が出ると 買い戻された。 MINKABU PRESS 東海林勇行
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。