【前週までのレビュー】産地安が続けば、期近の売り圧力が一段と強まり、順ザヤが拡 大する過程で、12月限も一段安となると予想した。 【12月限は310円を目指すか】 産地相場が安値圏でのもみ合いとなっている。JPXゴムRSS3号は、徐々に上値 を削っている。中国需要に対する懸念などから、産地相場は力強い反発をみせない。こ のため、JPXゴムRSS3号に積極的な買いは入らない。反発があっても、あくまで 自律反発だ。サヤ関係を見ると、当限と6番限(12月限)は、ほぼ同ザヤになる場面 もあった。需給関係が均衡していれば、当限と6番限は10円前後の順ザヤとなる。今 後、産地相場が再び軟化を開始すれば、期近主導で水準を引き下げることになり、活発 限月の12月限は節目の310円を目指した展開になりそうだ。 【産地相場は75バーツ中心のもみ合い続く】 タイ現物価格の下げ一服となっている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンク ラ渡しのオファー価格は、東南アジアで高温が続いたことや秋にラニーニャが発生する との予報が出ると、供給減少不安などから6月10日に90.84バーツまで上昇し。 だが、その後、産地の天候不順懸念が後退し、一転して水準を引き下げ、7月12日に は1月31日以来の低水準となる74.22バーツが提示された。現状は、75バーツ 前後でのもみ合いとなっている。ただ、産地の供給不安が依然に比べると後退している うえ、世界最大の天然ゴム消費国である中国の景気回復が遅れていることから、需要見 通しも芳しくない。オファー価格は一段と下落する可能性がある。 【中国GDPは伸び減速】 中国国家統計局が15日に発表した2024年4−6月の国内総生産(GDP)は、 前年同期比4.7%増となり、1−3月の5.3%増より伸びが縮小した。市場予想 は、5.1%増だった。輸出が拡大しているが、消費が鈍かった。依然として、不動産 不況の影響があるようだ。輸出も欧米で中国製EVに関税が上乗せする動きが出てお り、今後、苦戦する可能性がある。中国の景気回復は依然として鈍い。中国は天然ゴム 最大の消費国であり、中国景気が本格的に回復に向かわなければ、天然ゴム価格の上値 は重そうだ。 【上海ゴムは売り優勢の展開へ】 上海ゴムは売りが優勢の展開になりそうだ。中心限月の9月限は、6月11日に1万 6110元まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後は下落し、6月中旬に1万 5000元を挟んでもみ合いとなった後、7月15日には1万4330元まで下落し た。現状、やや戻り歩調となっているが、1万4600元台では戻りが鈍い。戻り一服 となれば、再度、下攻めになるとみる、15日の安値1万4330元を下抜くと、節目 の1万4000元や4月25日の安値1万3955元を視野に入れた展開になるとみ る。 【東京ゴム活発限月の12月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の12月限は、軟調な展開となっている。6月中旬からの 値動きをみると、上海高を手掛かりに、6月10日に357.1円まで上昇し、一代の 高値を付けた。だが、上海ゴムが10日に高値を付けたのち崩れると、産地相場の下落 もあり、19日に324.8円まで水準を引き下げた。25日に6月10日から19日 までの下落の38.2%戻し水準である337.1円を超える338.8円まで上昇し たが、終値ベースでは同水準の突破に失敗すると、28日には326円台まで一時下落 した。7月に入ると、3日に336.0円まで戻したが、335円超での戻り売り圧力 は強く、振幅を繰り返しながら下値を切り下げ、18日に314.8円まで下落した。 売りが先行すれば、節目の310円が注目される。310円を割り込むと、特に目立 った支持も見当たらないことから、節目の305円や300円を意識した展開になりそ うだ。一方、買いが優勢となれば、7月11日の高値328.2円が最初の関門にな る。同水準を上抜くと、節目の330円や6月25日の高値338.8円が意識され る。 【今週の注目ポイント】 JPXゴムRSS3号は、産地相場に注目したい。産地相場は、天候不順懸念の後退 や中国の景気回復の遅れから、軟調な展開が続いている。タイオファーは75バーツ前 後でもみ合いとなっているが、一段安となることが考えられる。その場合、JPXゴム RSS3号は、期近から崩れる可能性があるとみる。 【相場予想レンジ】 7月22〜26日のJPXゴムRSS3号12月限の中心レンジ予想は310〜34 0円。テクニカルの支持線は314.8円(7月18日安値)、抵抗線は328.2円 (7月11日高値)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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