[今日の視点]貴金属=総じて軟調、現物安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が急落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落と円高を
受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円高を受けて軟
調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は22.82ドル安
の2395.36ドル、銀が47セント安の2885セント、プラチナが1.59ドル
高の950.09ドル、パラジウムは4.48ドル安の923.28ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=153.67/69円で、前営業日の
大引け時点から0.76円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1915円前後、銀は147.0円前後、プラチナ
は4730円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は予想以下の米新築住宅販売もドル安一服が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、予想以下の米新築住宅販売が支援要因になったが、ドル
安一服をきっかけに利食い売りが出た。
 金はドル安一服をきっかけに利食い売りが出た。6月の米新築一戸建て住宅販売戸数
は年率換算で前月比0.6%減の61万7000戸と、昨年11月以来7カ月ぶりの低
水準となった。市場予想は64万戸だった。一方、7月の米総合購買担当者景気指数
(PMI)速報値は55.0と、2022年4以来、2年3カ月ぶりの高水準となっ
た。また7月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1
となり、前月の50.9から予想外に低下した。欧州中央銀行(ECB)の9月利下げ
の見方が強く、ユーロ高は続かいないとみられ、ドル安一服をきっかけに金が急落し
た。CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げを織り込ん
でいるが、今夜は第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値の発表があり、堅調な内
容になると、利下げ期待が後退する可能性もある。
 カナダ銀行は、政策金利を0.25%ポイント引き下げ、4.5%とした。利下げは
2会合連続。インフレが想定通り鈍化し続ければ、追加利下げの可能性もあるとした。
中銀はインフレが2025年後半に目標の2%に向け持続的に鈍化するという見解を改
めて強調。マックレム総裁は「インフレが過度に低下しないようにするには、成長の加
速が必要だ」と指摘した。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、米議会の上下両院合同会議で演説し、パレスチナ自
治区ガザに拘束されている人質の解放に向けた取り組みが成功すると確信していると述
べた。イスラム組織ハマスとの戦争後のガザ統治について、イスラエルの破壊を求めな
いパレスチナ人によって行われるべきだが、当面の間はイスラエルがガザの治安を全面
的に管理する必要があるとした。
 銀はきのうの海外市場では、ドル安一服をきっかけに戻りを売られた。
【プラチナは買い戻し主導で上昇】
 プラチナはきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻し主導で上昇したが、ドル安一
服を受けて上げ一服となった。
 プラチナは欧州時間に買い戻し主導で上昇した。950ドルを割り込み、売られ過ぎ
菅が出ている。中国経済に対する懸念が圧迫要因だが、上海プラチナの出来高が増加
し、中国勢の安値拾いの買いが入っている。
<今日の予定>
・独景況感指数 2024年7月(ifo)
・米国内総生産 2024年4-6月期速報値(商務省)
・米耐久財受注 2024年6月速報値(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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