ゴム週間展望=需要懸念で売り優勢、12月限は300円を視野に入れた展開

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [7月29日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         7月22日〜7月26日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 24年12月限      318.6      325.9(22)    311.3(26)    317.6      -  1.4
 RSS先限      320.9      320.0(22)   315.0(25)     319.0      -  1.0
 TSR20    260.0      260.0(22)    252.0(25)    257.0      -  3.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 153.60円  前週末比 4.20 円高
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【前週までのレビュー】産地相場が再び下落を開始すれば、期近主導で軟化し、活発限
月の12月限は節目の310円を視野に入れた展開になると予想した。
【12月限は売り優勢】
 JPXゴムRSS3号は、売りが優勢となっている。産地相場は天候懸念から反発と
なっているが、世界第一位の天然ゴム消費国である中国の景気回復が芳しくない。上海
ゴムは、上値・下値を切り下げている。JPXゴムRSS3号もこの動きに追随し、水
準を引き下げている。また、世界第2位の天然ゴム消費国の米国も景気に陰りが出てき
ており、世界的な景気減速感が広がっている。目先、産地の天候懸念が後退すれば、売
り圧力がさらに強まるとみる。振幅を繰り返しながら、活発限月の12月限は300円
を視野に入れた展開になりそうだ。
【産地相場は戻り歩調だが】
 タイ現物価格の戻り歩調となっている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンク
ラ渡しのオファー価格は、東南アジアで高温が続いたことや秋にラニーニャが発生する
との予報が出ると、供給減少不安などから6月10日には90.84バーツまで上昇し
た。だが、その後、産地の天候不順懸念が後退し、一転して水準を引き下げ、7月12
日には1月31日以来の低水準となる74.22バーツが提示された。その後、75バ
ーツ前後でのもみ合いとなっていたが、19日以降、産地の天候不順観測から買いがや
や優勢となり、25日に80.63バーツまで上昇し、7月2日以来となる80バーツ
台を回復した。ただ、世界最大の天然ゴム消費国である中国の景気回復が遅れているこ
とから、需要見通しは芳しくない。オファー価格は、再び水準を引き下げる可能性があ
る。
【上海ゴムは下値模索】
 上海ゴムは下値模索の展開になりそうだ。中心限月の9月限は、6月11日に1万6
110元まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後は下落し、6月中旬に1万5
000元を挟んでもみ合いとなった後、7月には取引の中心が1万4500元前後とな
り、7月25日には1万4200元まで下落した。目先、節目の1万4000元や4月
25日の安値1万3955元を視野に入れた展開になるとみる。安値更新となれば、節
目の1万3500元や2月2日に付けた一代の安値1万3260元を目指すことにな
る。
【東京ゴム活発限月の12月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の12月限は、軟調な展開となっている。6月中旬からの
値動きをみると、上海高を手掛かりに、6月10日に357.1円まで上昇し、一代の
高値を付けた。だが、上海ゴムが10日に高値を付けたのち崩れると、産地相場の下落
もあり、19日に324.8円まで水準を引き下げた。25日に6月10日から19日
までの下落の38.2%戻し水準である337.1円を超える338.8円まで上昇し
たが、終値ベースでは同水準の突破に失敗すると、28日に326円台まで一時下落し
た。7月に入ると、3日に336.0円まで戻したが、335円超での戻り売り圧力は
強く、振幅を繰り返しながら下値を切り下げ、25日に311.3円まで下落した。
 売りが先行すれば、節目の310円が注目される。310円を割り込むと、特に目立
った支持も見当たらないことから、節目の305円や300円を意識した展開になりそ
うだ。一方、買いが優勢となれば、節目の320円台回復が最初の関門。これに成功す
れば、7月22日の高値325.9円や11日の高値328.2円が視野に入る。同水
準を上抜くと、節目の330円や6月25日の高値338.8円が意識される。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、産地相場に注目したい。産地相場は、先週後半から天候不
順懸念を背景に、水準を引き上げている。ただ、中国の景気回復など遅れから、需要面
は改善されていない。タイオファーの戻りが一服となれば、JPXゴムRSS3号の売
り圧力が強まるだろう。
【相場予想レンジ】
 7月29日〜8月2日のJPXゴムRSS3号12月限の中心レンジ予想は310〜
340円。テクニカルの支持線は314.8円(7月18日安値)、抵抗線は328.
2円(7月11日高値)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
29日 英マネーサプライ 2024年6月(BOE)
30日 労働力調査(失業率) 2024年6月(総務省)
    金融政策決定会合(日本銀行、31日まで)
    ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    独国内国内総生産 2024年4-6月期速報(連邦統計庁)
    独消費者物価指数 2024年7月速報(連邦統計庁)
    ユーロ圏域内総生産 2024年4-6月期速報(EUROSTAT)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2024年5月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2024年7月(カンファレンスボード)
    米連邦公開市場委員会(FRB、31日まで)
31日 鉱工業生産指数 2024年6月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2024年6月速報(経済産業省)
    総裁記者会見(日本銀行)
    中国製造業購買担当者景況指数 2024年7月(中国物流購買連合会)
    中国非製造業購買担当者景況指数 2024年7月(中国物流購買連合会)
    独雇用統計 2024年7月(連邦雇用庁)
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年7月速報(EUROSTAT)
    全米雇用報告 2024年7月(ADP)
    米雇用コスト指数 2024年4-6月期(労働省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2024年7月(シカゴ購買部協会)
    米中古住宅販売仮契約指数 2024年6月(全米不動産協会)
    米FOMC声明文公表(FRB)
 1日 ●スイス(建国記念日)
    中国製造業購買担当者景況指数 2024年7月(財新)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年7月確報(Markit)
    ユーロ圏雇用統計 2024年6月(EUROSTAT)
    英中銀政策金利公表(BOE)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米製造業景況指数 2024年7月(ISM)
 2日 上海ゴム指定在庫(上海期貨交易所)
    米雇用統計 2024年7月(労働省)
    米製造業新規受注 2024年6月(商務省)
    建玉明細報告(CFTC)

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