<金> NY金12月限は17日の取引で2537.7ドルまで上昇後、反落に転じ25日に 2398.2ドルまで値を落とした。18日から25日までの下落で7月3日から17 日にかけての上げ幅を相殺した形となった。9月利下げ着手観測が強まるなかで値位置 を切り上げた後に材料織り込みから転売が膨らんだことが背景と見られる。年内利下げ 着手期待が高まった4月以降は2400ドルが下値支持線として意識される足取りが続 いる。今夜発表の6月の個人所得・支出(PCE)デフレータは警戒すべきだが、7月 2日の安値2374ドル〜2400ドルのレンジでは押し目買い意欲が強く、深押しと なる可能性は低いのではないだろうか。 25日は米第2四半期国内総生産(GDP)が予想以上の伸びを見せたことが重石と なったものの、6月消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化しディスインフレ傾向を示 した。CPIの前年同月比が3%台まで低下した後は、緩いペースでの鈍化にとどまっ ていたが、米雇用情勢は緩和傾向にあり今後は賃金の上昇率が伸び悩みが予想されるた め、これまでCPIが下げ渋る要因となっていたサービス部門の成長鈍化に伴いCPI も3%を割り込む可能性が高まっている。 一方で米新築住宅販売件数の減少など高金利環境によるローンを伴う消費の減退も伝 えられている。高金利環境が継続すれば米経済成長に対する不安感が高まると予想され るうえ、米大統領選を巡る混乱や、米中対立激化に対する警戒感がは安全資産としての 金需要を刺激する要因にもなっている。 また、米国外においても中国第2四半期国内総生産(GDP)が前期の+5.3%を 下 回る+4.7%となったことや中国人民銀行による予想外の利下げを受けて中国経 済の減速に対する懸念や人民元安傾向が強まっている。 経済の先行き見通し不透明感から中国国内での金需要増加が予想されることも金市場 における買い支援要因となる。 既に米9月利下げ着手観測が織り込まれていることで上昇に向かう勢いは乏しい印象 があるが2400ドル前後が強い下値支持線になると見られる。 <銀> NY銀9月限は7月17日に下落傾向を強めた後は下値を探る足取りを展開し、25 日に5月8日以来の水準まで軟化。終値ベースでも2800セントを割り込んだ。 金の軟調な足取りに連動した形となったが、安全資産としての役割が薄いことで大幅 下落が促されている。 5月半ば以降の強い下値支持線となっていた2900セントを割り込んだことで崩れ に転じているだけに上値は重く2800セント前後での高下が想定される。 なお、下落基調を強めた場合、次の下値目標は5月6日に付けた2694.5セント となる。 <白金> NY白金10月限はこれまで下値支持線となっていた950ドルを下抜いた。中国第 2四半期国内総生産(GDP)が前期の+5.3%を下回る+4.7%となったことに 加え、中国人民銀行による予想外の利下げを受けて中国の景気不安が高まっていること が弱材料。 中国産電気自動車(EV)に対する他諸国の輸入関税引き上げを受けてEV生産用と しての白金需要の減退懸念も引き続き重石になっているだけに、940ドルを割り込ん だ4月26日以来の水準を目先の下値目標にしての軟調な足取りを継続か。 <パラジウム> NYパラジウム9月限は25日に急反落に転じ23日から24日にかけて記録した上 げ幅を相殺して894ドルでこの日の取引を終了。 7月3日に1068ドルの高値を記録して以降は下落基調を強め、7月23日には 876.50ドルまで値を下げた反動からの修正もこれで終えた形となった。 白金の軟調な足取りが見込まれることが重石となる一方、6月18日の安値871 ドルに近づくと売り警戒感が強まると予想される。900ドルを挟んでの低迷場面が想 定される。 MINKABU PRESS
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