シカゴ大豆市況=急反落、産地は高温も降雨予報

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/08     1113.25     1117.25     1071.50     1077.50     -38.50
  2024/09     1068.75     1075.75     1038.75     1042.00     -32.50
  2024/11     1077.75     1080.50     1045.00     1048.50     -31.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         246,300         820,615  (- 16,473)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月1日−8月5日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並み〜上回る。
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 大豆は急反落。終値の前営業日比は38.50〜22.25セント安。中心限月の
11月限は31.00セント安の1048.50セント。
 米コーンベルトでは高温が予報されているものの、北部中心に降雨も見込まれている
ため、一転して大きく売られる展開となった。天候相場特有の荒い値動き。大豆油の急
落も嫌気された。またひと足早く産地クロップツアーが実施されている硬質春小麦の記
録的な高イールド報告も間接的な圧迫要因となった。
 原油が再び下落したことで、貴金属を除き商品全面安の様相となったこともセンチメ
ントを弱くした。
 11月限は1077.75セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では
1070セント台後半でのもみ合いが続いた。欧州の時間帯には1070セント台前半
まで軟化した。米国の時間帯に1070セント台を割り込むと下げ足を加速し、ほぼ棒
下げ状態となり、1060セント台、1050セント台を次々に割り込んだ。安値は
1045セントまであった。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは北端まで高温となり、26日の最高気温は32〜38℃まで上昇す
るだろう。ただこれまで低めの気温で雨の多い天気が続いた地域では、短期的な高温も
コーンや大豆には恵みになるかもしれない。
 今後プレーンズ北部〜コーンベルト北部にかけて、寒冷前線により局地的に激しい雷
雨が発生して、ミネソタ州北部やその周辺地域では今後5日間の雨量が25〜75ミリ
に達するだろう。ただ大西洋岸からプレーンズにかけての広範な地域で今後5日間降雨
はないだろう。
 熱波が東進して、今週末後半から来週にかけて、プレーンズ中部や南部で最高気温が
38℃を超えそうだ。またコーンベルト南西部でも最高気温が38℃を超える見込み。
 6〜10日予報については、7月31日〜8月4日にかけて、ほぼ全米で気温は平年
を上回り、ロッキー山脈、プレーンズ、コーンベルト北部では平年を下回る雨量となる
見込み。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、モンタナ州や南北ダコタ州で弱い降雨が発生したものの、他の地
域では冬小麦の収穫が進行中の北部プレーンズを含めて高温乾燥の天気となっている。
ハイ・プレーンズを中心に一部では表層土の土壌水分が不足している。
 米国南部では、米ガルフ西部〜大西洋岸南部地域では雨勝ちの天気が続いている。テ
キサス州東部や南北キャロライナ州の沿岸部で洪水懸念が残っている。
 大豆製品は、大豆粕は総じて下落、大豆油は下落。逆ザヤ化している大豆粕の期近2
本を除くと軟調に引けた。
 大豆粕の期近12月限は前日比4.50ドル安の324.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは北端まで高温となり、26日の最高気温は32〜38℃まで上昇見
 込み。

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