シカゴ大豆市況=揃って続伸、ドル売り傾向を受けた輸出増期待で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/08   1,040.00    1,045.00    1,021.50    1,044.25     +15.00
   2024/09   1,020.25    1,032.75    1,005.00    1,031.50     +13.50
   2024/11   1,029.00    1,042.00    1,015.50    1,040.75     +13.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       353,134          190,479        796,433  (-  869)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月1日までの週)
 大 豆:26万1203トン(前週改定値:40万8582トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(8月4日までの週)
 大豆:開 花:86%(前週77%、前年88%、平年84%)
    着サヤ:59%(前週44%、前年61%、平年56%)
     「良」以上:68%(前週67%、前年54%)
     「劣」以下: 8%(前週 8%、前年14%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(8月11日−8月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は0.25〜15セント高。中心限月の11月
限は13.5セント高の1040.75セント。
 前週末に続き、下落後の修正のための買い戻しが先行した。米農務省(USDA)発
表の週間輸出検証高報告は弱気な内容だったものの、ドル売りが強まったことが買い支
援要因となったことで期近限月は大きく値を伸ばした。

 11月限は1029セントで取引を開始。アジアの時間帯から欧州の時間帯終盤まで
1027セントを下値支持線とするもちあいとなったが、欧州の時間帯終盤に崩れ、一
時は1015.50セントの安値まで値を落とした。ただ、シカゴの時間帯を迎えると
ドル売り傾向が輸出用需要期待を高めるなか引けにかけて上値を探る足取りを展開。
引け間際に1042セントの高値を付けた後、ほぼ高値で取引を終えた。
 米農務省(USDA)発表の8月1日までの大豆週間輸出検証高は26万1203
トンで前週の40万8582トンを下回った。累計輸出量は4303万1067トンで
前年同時期の5080万7842トンをおよそ15%下回った。
 USDAによると8月4日時点の大豆開花率は86%で前年の88%をやや下回っ
たが、平年の84%は上回った。着サヤ率は59%で前年の61%を下回ったが、平年
の56%は上回った。一方、作柄のうち良以上は68%で前週より1%上昇、劣以下は
8%で前週と同率だった。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域にかけて曇天が広がり、所々で散発的
な降雨が発生している。また気温も低下。一方、ネブラスカ州からオハイオ州にかけて
は高温多湿となっている。ネブラスカ州南東部での5日の最高気温は38℃に到達。コ
ーンベルトでの気温上昇にもかかわらず、ほとんどの夏穀物は良好な作柄を維持。
 大西洋沿岸南部、ジョージア州からノースカロライナ州南東部にかけての地域ではハ
リケーン・デビーがフロリダ州に上陸した影響で、今後5日間は250〜500ミリの
雨量を伴う大雨が警戒されている。今後デビーの勢力が弱まっても、暫くの間は降雨が
続く可能性がある。一方、プレーンズ南部から大西洋中部にかけて今週半ばから後半に
かけて強い寒冷前線が到達する見通し。
 6〜10日間予報に関しては8月10〜14日はプレーンズの北半部での気温は平年
以下〜平年並が見込まれる。一方、多くの地域で雨量は平年並〜平年を上回る見通しだ
が、メキシコ湾岸北部からコーンベルト東部の一部にかけての地域の雨量は平年を下回
るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズではモンタナ州北東部及びダコタ州では気温が低下し、穀物の収穫に若干
の遅れが生じている。ノースダコタ州の5日の最高気温は21℃以下に留まっている。
その他の地域では高温となり、カンザス州以南及びネブラスカ州南東部の最高気温は
38℃となっている。

 米国南部ではハリケーンデビーの上陸に伴い強風に見舞われている。強風以外にも洪
水、局地的な竜巻発生のリスクが高まっている。
 大豆製品は大豆粕は大幅高となった大豆に追随し堅調となった。一方の大豆油はNY
原油の続落が重石となって売り優勢。なり、大豆粕期近12月限は前日比7.20ドル
高の331.80ドルで終了。

今日の材料
・コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域にかけて曇天が広がり、所々で
 散発的な降雨が発生。
・コーンベルトのうちネブラスカ州からオハイオ州にかけての地域では高温多湿。
・気温上昇にもかかわらず、コーンベルトのほとんどの夏穀物は良好な作柄を維持。
・8月1日までの大豆週間輸出検証高は26万1203トンで前週の40万8582
 トンを下回る。
・8月4日時点の大豆開花率は86%で前年の88%をやや下回ったが、平年の84%
 は上回る。
・8月4日時点の着サヤ率は着サヤ率は59%で前年の61%を下回ったが、平年
 の56%は上回る。
・作柄のうち良以上は68%、劣以下は8%。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。