[今日の視点]貴金属=総じて下落、金はNY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて下落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円高を受けて売り
優勢となろう。銀は円高を受けて小幅安となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラ
チナは円高を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.78ドル安の
2389.23ドル、銀が9セント高の2691セント、プラチナが1.06ドル安の
913.73ドル、パラジウムは20.22ドル高の872.50ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.59/61円で、前営業日の
大引け時点から1.38円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1118円前後、銀は125.4円前後、プラチナ
は4245円前後、パラジウムは4200円前後。
【NY金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となっ
た。
 金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。リスク回避の動きが一服し、
株高に振れたが、景気減速懸念が後退したことから米国債の利回りが上昇し、ドル高に
振れた。今回の世界的な株安は「キャリートレード」の巻き戻しの影響が大きいとみら
れている。予想以下の米雇用統計で日経平均株価の急落は説明できないとされた。キャ
リートレードは日本円やスイスフランなど低金利の通貨で調達した資金を高利回りの資
産に投資する。UBSは円キャリートレードの巻き戻しについて、まだ続くという見通
しを示した。金ETF(上場投信)に安値拾いの買いが入ったことは下支え要因であ
る。
 米ニューヨーク連銀の報告書によると、第2四半期の米家計債務は0.6%増の17
兆8000億ドルだった。延滞率は安定的に推移し、借り手がなお健全な状況である様
子も示した。
 ロシアのプーチン大統領は、イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者の暗殺を巡るイ
ランの対応について、イスラエル民間人への攻撃を控え、抑制的に行うようイラン最高
指導者のハメネイ師に伝えた。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ
師は、イスラエルの攻撃に対しヒズボラは強力かつ効果的に対応すると表明した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や米国債の利回り上昇、金軟調が圧迫要因になっ
たが、株高を受けて下げ一服となった。
【NYプラチナは株高が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、金軟調につれ安となる場面も見られたが、株高を
受けて地合いを引き締めた。
 プラチナは株高が下支えになった。米国の景気減速懸念が後退し、リスク回避の動き
が一服した。ただ米国債の利回り上昇やドル高が上値を抑える要因である。またUBS
は円キャリートレードの巻き戻しについて、まだ続くという見通しを示した。今後発表
される経済指標と各市場の反応を確認したい。
<今日の予定>
・中国貿易収支 2024年7月(税関総署)
・独貿易収支 2024年6月(連邦統計庁)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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