需要不安と供給不安の綱引きが続いており、一方的な展開にはなりづらい。産地天候 不順を背景に、産地相場は上昇が続いている。このため、景気リスクで値を崩している 他の産業用素材と比較すると地合は強い。一方で、中国に加えて米国でも景気減速懸念 が強まり、需要不安で非鉄金属相場などが急落する中で、ゴム相場のみを大きく押し上 げるのは難しい。横ばいから若干の下振れリスクを想定したい。株価、円相場の値動き が極端に不安定化していることには注意が必要だが、反応は鈍い。緩やかなペースで 300円に迫る展開に留まろう。産地相場の上昇が止まると値を崩すが、まだその兆候 は乏しい。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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