NY金・銀市況=金は小反発、米国債の利回り上昇で上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2392.2     2401.0      2384.5      2390.5     +  1.4
          (24/12)  2432.6     2447.3      2418.8      2432.4     +  0.8
   銀     (24/ 9)  2708.5     2736.5      2666.5      2694.4     - 27.2
         (24/12)  2741.0     2774.5      2705.5      2733.1     - 27.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           162,067       190,770       480,645        (-  7,204)
  銀           74,347        68,314       147,537        (-  2,299)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,763.45  - 234.21
     前日  144.26/28   1.0929/31   ・ナスダック         16,195.80  - 171.05
     本日  146.74/76   1.0921/23   ・10年米国債利回り      3.97  +   0.08
・NY原油  (24/ 9)   75.23 + 2.03  ・SPDR保有金残高    848.06  +   3.16
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は小反発、銀は反落。終値の前日比は金は0.8〜1.5ドル高、中
心限月の12月限が0.8ドル高、銀が27.2〜19.7セント安、中心限月の9月
限は27.2セント安。
 金12月限は小反発。時間外取引では、株高などを受けて押し目を買われた。欧州時
間に入ると、市場が落ち着くなか、買い戻されて堅調となった。日中取引では、序盤の
買いが一巡すると、米国債の利回り上昇を受けて戻りを売られた。
 銀9月限は市場の落ち着きが支援要因になったが、日中取引では米国債の利回り上昇
や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は小反発。時間外取引では2418.8〜2442.7ドル
のレンジで推移、前日比2.6ドル高の2434.2ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、株高などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、市場が落ち着くな
か、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、2447.3ドルまで上昇した。序盤の買いが一巡すると、米国債の
利回り上昇を受けて戻りを売られ、2423.9ドルまで下落した。
 内田日銀副総裁のハト派発言を受けて日経平均株価が上昇し、市場は落ち着きを取り
戻した。一方、米10年債入札で最高落札利回りは3.960%と、入札前取引(W
I)水準の3.929%を大きく上回った。米国債の利回りが上昇し、金の上値を抑え
る要因になった。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で2685.5〜2736.5セントのレンジ
で推移し、前日比0.4セント高の2722.0セントとなった。9月限は安寄りした
のち、株高などを受けて押し目を買われたが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時
間に入ると、市場が落ち着くなか、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、米国債の利回り上昇や金軟調を受けて戻りを売られた。時間外取引の
安値を割り込み、2666.5セントまで下落した。
 8月6日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比10万4684オンス減の
1772万9527オンス、銀は2878オンス減の3億0310万6486オンス。

今日の材料
・内田日銀副総裁は、株価や為替相場が不安定な状況で利上げは行わず、当面は現行の
金融緩和を維持するとの考えを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、インフ
レ鈍化傾向への自信が近い将来強まるなら利下げ継続は可能との見解を示した。
・米週間住宅ローン平均は、30年固定金利型が前週比27ベーシスポイント(bp)
低下し、6.55%となった。2023年5月以来、1年3カ月ぶりの低水準で、過去
約2年で最も急激な低下だった。
・トルコ外務省は、南アフリカがパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃を巡りイスラエ
ルを国際司法裁判所(ICJ)に提訴している問題で、当事者として加わる申請を正式
に行ったと発表した。
・イランのペゼシュキアン大統領は、フランスのマクロン大統領と電話会談し、「自国
の利益と安全に対する攻撃に決して沈黙しない」と言明した。
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