NYプラチナ市況=軒並み下落、米CPIの伸び鈍化もドル高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   946.9      951.9       927.0       929.6    - 16.3
         (25/ 1)   955.6      961.0       937.4       939.9    - 15.5
 パラジウム  (24/ 9)   928.00     943.50      914.00      922.70   -  1.80
         (24/12)   934.50     948.00      921.50      929.50   -  2.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          20,342         14,152        81,605       (+    362)
 パラジウム          6,132          7,022        29,294       (-    485)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,008.39  + 242.75
     前日  146.81/83   1.0997/99   ・ナスダック         17,192.60  +   4.99
     本日  147.33/35   1.1012/14   ・10年米国債利回り      3.83  -   0.02
・NY原油  (24/ 9)   76.98 - 1.37  ・SPDR保有金残高    845.76  -   4.03
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムが反落。前日比は、プラ
チナが17.4〜15.4ドル安、中心限月の10月限が16.3ドル安、パラジウム
が2.60〜1.80ドル安、中心限月の9月限は1.80ドル安。
 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、米生産者物価指数(PPI)の伸び鈍化
を受けて押し目を買われたが、金の上げ一服につれ安となった。欧州時間に入ると、ド
ル安を受けて押し目を買われた。日中取引では、米消費者物価指数(CPI)の伸びが
鈍化したが、ドル高を受けて戻りを売られた。
 パラジウム9月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を936.6〜951.9ドルのレンジで推移し、前
日比1.8ドル高の947.7ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、米生産者物
価指数(PPI)の伸び鈍化を受けて押し目を買われたが、金の上げ一服につれ安とな
った。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したが、ドル高を受けて戻
りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、927.0ドルまで下落した。
 7月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇し、6月の0.1%低下か
ら反転した。前年比では2.9%上昇し、伸びは前月の3.0%から鈍化。前年比上昇
率は2021年3月以来、初めて3%を下回った。米連邦準備理事会(FRB)の利下
げが見込まれているが、50ベーシスポイント(bp)利下げの見方は後退し、利食い
売りが出た。
 パラジウム9月限は、時間外取引を925.00〜940.00ドルのレンジで推移
し、前日比12.50ドル高の937.00ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、
押し目を買われたが、他の貴金属の上げ一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、
ドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引は、米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて943.50ドルまで
上昇した。その後は、ドル高に転じたことや他の貴金属の上げ一服を受けて戻りを売ら
れると、時間外取引の安値を割り込み、914.00ドルまで下落した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5507
オンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・7月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇し、6月から伸びが加
速した。英インフレ率が加速するのは今年初めて。ただ市場予想の2.3%は下回り、
イングランド銀行が注目するサービスインフレ率は大幅に鈍化した。
・6月のユーロ圏の鉱工業生産は前月比0.1%減(前月は0.9%減、0.6%減か
ら下方修正)となった。EU全体では横ばい(同1.2%減、0.8%減から下方修
正)だった。
・7月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇し、6月の0.1%低下か
ら反転した。前年比では2.9%上昇し、伸びは前月の3.0%から鈍化。前年比上昇
率は2021年3月以来、初めて3%を下回った。市場予想は、前月比0.2%上昇、
前年比3.0%上昇だった。
・パレスチナ地区ガザを巡る停戦協議が15日にカタールの首都ドーハで実施され、イ
スラエル、カタール、米国、エジプトの当局者が参加する。
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