貴金属は、金が大幅続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い 優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受け て軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は48.93ドル高 の2504.99ドル、銀が79セント高の2899セント、プラチナが0.90ドル 高の956.19ドル、パラジウムは2.93ドル高の946.28ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.86/88円で、前営業日の 大引け時点から1.08円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万1935円前後、銀は136.0円前後、プラチナ は4535円前後、パラジウムは4400円前後。 【NY金はドル安で史上最高値を更新】 金は前週末の海外市場では、ドル安を受けて史上最高値を更新した。 金はドル安を受けて史上最高値509.22ドルを付けた。7月の米住宅着工件数は 前月比6.8%減の123万8000件と、20年5月以来の低水準だった。市場予想 は133万件。高い住宅ローン金利と住宅価格が響いた。一方、8月の米ミシガン大消 費者信頼感指数速報値は67.8と前回の66.4から上昇した。市場予想は66.9 だった。1年先の期待インフレ率は2.9%と前月から変わらず。5年先の期待インフ レ率も3.0%と横ばいだった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わり はなく、ドル安に振れた。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米経済が過熱して いる兆候はないため、米FRB当局者は金融引き締め政策を必要以上に維持しないよう 慎重に対応する必要があるとの見解を示した。 イスラエル交渉団は17日、ガザ停戦協議について、最新の米国の提案で合意に向け 進展する可能性を「慎重ながら楽観」していると表明した。ブリンケン米国務長官はイ スラエル入りし、19日にネタニヤフ首相に会談する予定である。 銀は前週末の海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【NYプラチナは上値重い】 プラチナは前週末の海外市場では、前日高値を突破できず、上げ一服となった。 プラチナは高値での買いが見送られ、上げ一服となった。予想以下の米住宅着工件数 も上値を伸ばせなかった。中国経済の先行き懸念が残り、高値での買いが見送られた。 ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりがないことが下支え要因であ る。 <今日の予定> ・機械受注 2024年6月(内閣府) ・米景気先行指数 2024年7月(カンファレンスボード) MINKABU PRESS 東海林勇行
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