NYプラチナ市況=反落、ドル高や米中古住宅販売戸数の増加で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   975.2      975.7       944.6       953.7    - 19.6
         (25/ 1)   984.1      985.2       955.1       963.9    - 19.1
 パラジウム  (24/ 9)   942.50     947.50      910.00      920.50   - 20.60
         (24/12)   945.00     952.00      913.50      924.20   - 20.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,603         26,215        79,562       (-  1,833)
 パラジウム         13,010         13,338        27,283       (-  1,133)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,712.78  - 177.71
     前日  145.26/28   1.1150/52   ・ナスダック         17,619.36  - 299.63
     本日  146.29/31   1.1112/14   ・10年米国債利回り      3.85  +   0.07
・NY原油  (24/10)   73.01 + 1.08  ・SPDR保有金残高    856.70  -   0.57
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが19.6〜17.6ドル
安、中心限月の10月限が19.6ドル安、パラジウムが20.60〜19.20ドル
安、中心限月の9月限は20.60ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢と
なった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取引では、米中古住宅販売戸数の増
加や金軟調を受けて売り優勢となった。
 パラジウム9月限はドル高や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を959.3〜975.7ドルのレンジで推移し、前
日比12.2ドル安の961.1ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、ドル安一
服や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。
 日中取引では、966.8ドルで戻りを売られると、米中古住宅販売戸数の増加や金
軟調を受けて売り優勢となり、944.6ドルまで下落した。売り一巡後は買い戻され
て下げ一服となった。
 8月のフランスのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が17カ月ぶり
の高水準となり、ユーロが買われる場面も見られた。パリ五輪効果でサービス業が好調
だった。ただドイツのPMIが弱い内容になると戻りを売られた。ユーロ圏の妥結賃金
の伸び鈍化もユーロの上値を抑える要因になった。一方、7月の米中古住宅販売戸数は
年率換算で前月比1.3%増の395万戸と4カ月連続の減少から反転した。ローン金
利の低下が背景にあるが、住宅市場の改善にはさらなる低下が必要とみられている。
 パラジウム9月限は、時間外取引を921.50〜947.50ドルのレンジで推移
し、前日比13.10ドル安の928.00ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、
ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い戻されたが、ユーロの上値の
重さを受けて売り圧力が強まった。
 日中取引は、940.00ドルで戻りを売られると、米中古住宅販売戸数の増加や他
の貴金属の軟調を受けて売り優勢となり、910.0ドルまで下落した。
 21日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万2900
オンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・8月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2で7月
の50.2から予想外に上昇した。市場予想は50.1。サービス業が製造業の不振を
カバーした。
・第2四半期のユーロ圏の妥結賃金の伸びは3.55%で、第1四半期の4.74%か
ら鈍化した。ドイツの減速が主因。
・8月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス13.4と、前月のマイナス
13.0から0.4ポイント悪化した。
・米新規失業保険申請件数は、前週比4000件増の23万2000件となった。市場
予想は23万件だった。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した7月17─18日の理事会の議事要旨からは、当
局者が7月には利下げの緊急性を感じていなかったものの、9月の理事会で利下げにつ
いて討議する可能性を示唆していたことが分かった。
・7月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比1.3%増の395万戸と4カ月連続
の減少から反転した。市場予想は393万戸だった。
・8月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.1と、7月の54.3か
らやや低下した。向こう数カ月にわたりインフレ下降傾向が続く可能性が高まった。製
造業PMIは48.0と、前月の49.6から低下し、8カ月ぶりの低水準となった。
サービス業PMIは55.2と、前月の55.0からやや上昇した。
・米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が発表した22日までの週の30年物住
宅ローン平均金利は6.46%と、2023年5月以来の水準に下がった。
・米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、国連安全保障理事会で、パレスチナ
自治区ガザの停戦と人質解放を巡る合意は「視野に入っている」と述べ、イスラエルが
合意した案を受け入れるようイスラム組織ハマスに促すよう加盟各国に呼び掛けた。
・米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、経済指標が予想通りとなれば、9月
の利下げを支持するという見解を示した。
・米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、連邦準備理事会(FRB)は景気後退(リセ
ッション)を引き起こすことなくインフレを抑制できるとの見方を示した。同時に、9
月の利下げ開始を支持する姿勢を示した。
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