[8月26日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2025 年 6 月限 8 月 19 日〜 8 月 23 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 11,782 11,962 (19) 11,658 (23) 11,712 -78 銀 133.0 141.0 (22) 133.0 (19) 139.0 +5.0 プラチナ 4,561 4,577 (19) 4,416 (23) 4,474 -89 パラジウム 4,400 4,400 (19) 4,400 (19) 4,400 0 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 22 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 2,516.7 -21.1 | ドル・円 145.71 3.23 円高 銀 ( 9) 2,904.7 +19.8 | 日経平均 38,364.27 +301.60 プラチナ (10) 953.7 -8.7 | NY原油 (10) 73.01 -2.53 パラジウム ( 9) 920.50 -23.10 |* ドル・円は15時15分現在、原油は 22日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや株高が支援要因、とした。 プラチナは米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調を受けて買い優勢と なったが、米国債の利回り低下が一服すると、ドル高を受けて上げ一服となった。現物 相場は2日以来の高値973.73ドルを付けた。プラチナ先限は円高に上値を抑えら れ、4577円で上げ一服となった。一方、パラジウムの現物相場は7月17日以来の 高値969.81ドルを付けた。 7月の米住宅着工件数は前月比6.8%減の123万8000件と、2020年5月 以来の低水準となった。事前予想は133万件。高い住宅ローン金利と住宅価格が響い た。8月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は67.8と前回の66.4から上昇 した。事前予想は66.9。1年先の期待インフレ率は2.9%と前月から変わらず。 一方、米雇用統計の算出基準改定で、3月時点の非農業部門の就業者数が81万 8000人下方改定された。景気減速懸念からリスク回避の動きが出た。7月の米中古 住宅販売戸数は年率換算で前月比1.3%増の395万戸と4カ月連続の減少から反転 した。ローン金利の低下が背景にあるが、住宅市場の改善にはさらなる低下が必要とみ られている。 米ワイオミング州で22日から経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が始ま り、金融当局者の9月利下げを支持する発言が目立った。米フィラデルフィア地区連銀 のハーカー総裁は、経済指標が予想通りとなれば、9月の利下げを支持するという見解 を示した。米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は景気 後退(リセッション)を引き起こすことなくインフレを抑制できるとの見方を示した。 同時に9月の利下げ開始を支持する姿勢を示した。カンザスシティー地区連銀のシュミ ッド総裁は、失業率上昇の背後にある動向を精査しているとし、9月の利下げを支持す るかどうかはデータ次第になると言及した。23日はパウエル米FRB議長の講演があ る。 【欧米のプラチナETF残高がまちまちの動き】 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、21日のロンドンで20.94トン (前週末21.40トン)に減少、22日のニューヨークで32.05トン(同 31.77トン)に増加、21日の南アで11.21トン(同11.21トン)と変わ らずとなった。またパラジウムETFの現物保有高はロンドンで4.25トン(同 4.22トン)に増加、ニューヨークで9.19トン(同9.19トン)、南アで0. 33トン(同0.33トン)と変わらずとなった。プラチナETF残高はロンドンで減 少、ニューヨークで増加し、まちまちの動きとなった。中国経済の先行き懸念や欧米の 景気減速懸念が上値を抑える要因だが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが 支援要因になった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告による と、8月13日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万1939 枚(前週1万0291枚)に拡大、パラジウムの売り越しは1万2224枚(同1万 3244枚)に縮小した。 【ECBは9月に追加利下げか】 8月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.2で前 月の50.2から予想外に上昇した。事前予想は50.1。サービス業が製造業の不振 をカバーした。パリ五輪効果でフランスのサービス業が好調となり、一時的との見方が 出ている。一方、第2四半期のユーロ圏の妥結賃金の伸びは3.55%で、第1四半期 の4.74%から鈍化した。ドイツの減速が主因。欧州中央銀行(ECB)が公表した 7月17〜18日の理事会の議事要旨からは、当局者が7月には利下げの緊急性を感じ ていなかったものの、9月の理事会で利下げについて討議する可能性を示唆していたこ とが分かった。 当面の予定(イベント・経済統計) 26日 ●英国(サマー・バンク・ホリデー) 独景況感指数 2024年8月(ifo) 米耐久財受注 2024年7月速報値(商務省) 27日 貴金属取引 2024年8月限納会(大阪取引所) 中国工業利益 2024年7月(国家統計局) 独国内総生産 2024年4-6月期確報(連邦統計庁) 米ケース・シラー住宅価格指数 2024年6月(S&P) 米消費者信頼感指数 2024年8月(カンファレンスボード) 28日 貴金属取引 2025年8月限発会(大阪取引所) 豪消費者物価指数 2024年7月(連邦統計局) 29日 独消費者物価指数 2024年8月速報(連邦統計庁) 米国内総生産 2024年4-6月期改定値(商務省) 米卸売在庫 2024年7月速報値(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米中古住宅販売仮契約指数 2024年7月(全米不動産協会) 30日 労働力調査(失業率) 2024年7月(総務省) 鉱工業生産指数 2024年7月速報(経済産業省) 小売業販売額 2024年7月速報(経済産業省) 独雇用統計 2024年8月(連邦雇用庁) ユーロ圏消費者物価指数 2024年8月速報(EUROSTAT) ユーロ圏雇用統計 2024年7月(EUROSTAT) 米個人所得・支出 2024年7月(商務省) 米シカゴ購買部協会景気指数 2024年8月(シカゴ購買部協会) 米消費者信頼感指数 2024年8月確報値(ミシガン大) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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