NY金・銀市況=反発、米中古住宅販売成約指数の低下で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/10)  2516.6     2538.7      2513.8      2536.7     + 22.4
          (24/12)  2539.2     2562.2      2536.5      2560.3     + 22.5
   銀     (24/ 9)  2911.0     2965.5      2911.0      2955.7     + 35.6
         (24/12)  2956.0     3008.5      2954.0      2998.9     + 36.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           166,365       171,826       521,788        (+   29)
  銀           78,023        96,859       137,615        (-  3,998)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,335.05  + 243.63
     前日  144.59/61   1.1119/21   ・ナスダック         17,516.43  -  39.60
     本日  145.00/02   1.1078/80   ・10年米国債利回り      3.87  +   0.03
・NY原油  (24/10)   75.91 + 1.39  ・SPDR保有金残高    856.12      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は金は21.8〜23.1ドル高、中心限
月の12月限が22.5ドル高、銀が35.2〜38.8セント高、中心限月の12月
限は36.1セント高。
 金12月限は反発。時間外取引では、ドル高一服などを受けて押し目を買われた。欧
州時間に入ると、独各州のインフレ鈍化を受けて買い優勢となった。日中取引では、米
国内総生産(GDP)の上方改定を受けて上げ一服となったが、米中古住宅販売成約指
数の低下を受けて押し目を買われた。
 銀12月限は金堅調や米中古住宅販売成約指数の低下を受けて押し目を買われた。
 ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では2538.4〜2557.8ドルの
レンジで推移、前日比15.5ドル高の2553.3ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、ドル高一服などを受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、独各州のイ
ンフレ鈍化を受けて買い優勢となった。
 日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方改定を受けて上げ一服となった。時間
外取引の安値を割り込み、2536.5ドルまで下落した。その後は買い戻されて下げ
一服となると、米中古住宅販売成約指数の低下が支援要因となり、2562.2ドルま
で上昇した。
 第2四半期の米国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比3.0%増と、速報
値の2.8%増から上方改定された。堅調な個人消費などが背景にある。一方、7月の
米中古住宅販売仮契約指数は前月比5.5%低下の70.2と、2001年の統計開始
以来最低となった。市場予想は0.4%上昇から予想外に低下した。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2954.0〜3008.5セントのレン
ジで推移し、前日比26.2セント高の2989.0セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、ドル高一服や金堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユー
ロ安を受けて上げ一服となった。
 日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方改定を受けて売り優勢となり、
2960.0セントまで下落した。その後は、米中古住宅販売成約指数の低下を受けて
3005.5セントまで戻した。
 8月28日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1718万3912
オンス、銀は64万2828オンス増の3億0715万4850オンス。

今日の材料
・フランスのマクロン大統領は、パリを訪問している英国のスターマー首相と会談し、
防衛、安全保障、移民、エネルギーなどの面での連携強化を確認した。
・8月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比2.0%上昇と7月の2.6%上昇から上昇率が鈍化した。市場予想は2.3
%上昇だった。
・米新規失業保険申請件数は、前週比2000件減の23万1000件と市場予想の
23万2000件をわずかに下回った。ただ、解雇された労働者が新たな職に就く機会
がますます減っており、失業率が8月も高止まりした可能性がある。
・第2四半期の米国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比3.0%増と、速報
値の2.8%増から上方改定された。堅調な個人消費が堅調だったことに加え、企業利
益も回復し、景気拡大の持続に寄与する可能性がある。
・7月の米中古住宅販売仮契約指数は前月比5.5%低下の70.2と、2001年の
統計開始以来最低となった。価格上昇と金利の高止まりにより、潜在的な購入者が市場
から遠ざかっていることを示唆した。市場予想は0.4%上昇だった。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、インフレ率の2%
目標達成は間近に迫っているものの、まだその水準には回帰していないため急激な利下
げは回避すべきとの考えを示した。
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