【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における8月 27日時点の大口投機家の売り越しは291万9049枚となり、前週の361万 2876枚から縮小した。取組高合計は4731万9049枚となり、前週から71万 6182枚(1.5%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.0%増、債券 合計が2.5%増、為替合計が3.7%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 4.0%減、エネルギー合計は0.2%減、金属合計は3.7%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買いが新規売りを 上回って売り越しを縮小、債券で新規買い、買い戻しが入って売り越しを縮小した。為 替は新規買い、買い戻しが入って買い越し(ドル売り)に転じた。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、月末を控えてドルを買い戻す動きが出た。米国内総生産(GDP)の上方改 定もドル買い要因となった。一方、7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前年 比2.5%上昇し、前月と変わらずだった。今週は8月の米雇用統計の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が2万5868枚買い越し(前週2万3585 枚買い越し)、ユーロは9万2838枚買い越し(同5万6017枚買い越し)、英ポ ンドは8万9931枚買い越し(同6万7511枚買い越し)となった。ユーロは新規 買い、買い戻しが入って買い越しを拡大した。 商品市場では、原油が中国経済の先行き懸念に加え、石油輸出国機構(OPEC)プ ラスが10月から供給拡大する見通しであることを受けて売り優勢となった。貴金属市 場では、金が米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが下支えになったが、月末を 控えたドル高に上値を抑えられた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が22万6699枚買い越し(前 週22万2288枚買い越し)に拡大した。新規買いが新規売りを上回った。ニューヨ ーク金は29万4445枚買い越し(同29万1253枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万5733枚買い越し(同1万4826枚買い越し)に拡大した。金、プ ラチナともに買い戻しが手じまい売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが14万8534枚売り越し(前週16万 5296枚売り越し)に縮小、大豆は18万4266枚売り越し(同17万8893枚 売り越し)に拡大した。コーンは買い戻しが手じまい売りを上回り、大豆は新規売りが 新規買いを上回った。前週のコーンは、米産地の降雨が圧迫要因になったが、米輸出成 約高の増加を受けて下げ一服となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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