ゴム市況=総じて反落、上海ゴム安・場中の円反発で高値修正場面

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                 RSS3                    TSR20
   2024/09      2025/02       2025/08       2024/10       2025/09
 380.6  -6.6   365.6  -10.0   370.0  - 6.1   264.0  -3.0    266.0   新甫
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    上海ゴム  1月限   16,380   - 260   (午後3時15分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は総じて反落。午前中から上海ゴム夜間安を嫌気し、売りが先行。中
盤に入り、日中取引の上海ゴムが、下げ渋ったことで、一部限月がプラスサイドに振れ
た。しかし期中は買い意欲が盛り上がらず、期中2月限は正午前に2.6円安で推移。
午後に入ると、円相場が一時1ドル=145円台後半に反発したことから下げ幅を拡大
した。10円安まで下落し、今日の安値引け。前週までの暴騰に対する修正安場面を迎
えた。
 TSR20は、出来ず。帳入値は下落。
 大引けのRSS3号は、前営業日比10.0円安〜2.0円高。活発限月の2月限は
同10.0円安の365.6円、期先25年8月限は同6.1円安の370.0円、総
出来高は1077枚。TSR20は全限が同同4.0〜3.0円安。

【買い過剰感が解消も、修正安が進む可能性あり】
 活発限月の期中2月限は反落。午前11時を過ぎてから下げ幅を拡大し、午後は
365.6円まで崩れ、今日の安値で引けた。日足は8月19日以来の陰線引け。30
日の引け時点で14日間の相対力指数(RSI)が87台まで上昇し、稀に見る強気相
場になると同時に買い過剰感が台頭していた。今日の押し目は買い過剰感の解消にな
り、押し目を待つ買い方には歓迎場面。RSIは72台に低下。まだ修正安が続く可
能性あり。
 ファンダメンタルズからは、天然ゴムの最大需要国である中国の景気先行き不安。今
日の午前中、8月の財新製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表され、50.4と
なり、事前予想の50.1、前回の49.8を上回った。しかし中国株の代表的指数で
ある上海総合指数は売り優勢となり、今年2月以来の安値圏での低迷から抜け出せずに
推移。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は期近12月限と2月限が下落、19.5〜4.8
セント安、TSR20は、軒並み下落、前営業日比3.9〜3.1セント安で推移して
いる。

 上海ゴムは、総じて下落。中心限月の1月限は、夜間取引では売り物がちで推移し、
し、前営業日比155元安の1万6485元で引けた。日中取引に入ると、下げ幅を拡
大し、270元安の1万6370元で午前の取引を終えた。午後は安もちあいで推移。

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