【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。ニューヨーク安と円高を受けて売 り優勢で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の堅調を受けて下げ一服と なった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが26〜2円安、プラチナミニが 54.0〜10.0円安、プラチナスポットが87円高、パラジウムが出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが5600枚、プラチナミニが669枚、 プラチナスポットが2037枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは景気減速懸念や株安に上値を抑えられる】 プラチナは景気減速懸念や株安が圧迫要因になった。予想以下の米雇用動態調査(J OLTS)求人件数を受けてドル安に振れたが、景気減速懸念が株価の上値を抑えた。 一方、上海プラチナの出来高が増加し、中国勢の安値拾いの買いが入ったことは下支え 要因である。また中国は銀行システムの利益圧迫を緩和しつつ、数百万世帯の借り入れ コストを引き下げるため、2つのステップを通じ最大5兆3000億ドルもの住宅ロー ンの金利引き下げを検討している。中国の不動産市場の行方を確認したい。 プラチナ先限は8月6日以来の安値4175円を付けた。ニューヨーク安と円高が圧 迫要因になった。円相場は1ドル=143円台前半まで円高に振れた。実質賃金が2カ 月連続で増加した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の908.92ドルから、ドル安を受け て堅調となった。 午前11時現在、プラチナは910.62ドル、パラジウムが937.32ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが905.58ドル、パラジウムが939.11 ドル。 MINKABU PRESS
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