CFTC大口投機資金動向(9/10時点):金・原油買いが縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における9月
10日時点の大口投機家の売り越しは261万9808枚となり、前週の267万
5295枚から縮小した。取組高合計は4594万6183枚となり、前週から48万
9599枚(1.1%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が2.7%増、債券
合計が1.0%増、為替合計が3.8%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
0.9%減、エネルギー合計は2.7%増、金属合計は0.3%減となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを
上回って売り越しを拡大、債券で新規買いが新規売りを上回って売り越しを縮小した。
為替は手じまい売りが買い戻しを上回って買い越し(ドル売り)を縮小した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、8月の米消費者物価指数(CPI)でコアCPIが前年比で横ばいとなり、
米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退した。ただ米ウォールストリー
ト・ジャーナル(WSJ)やフィナンシャル・タイムズ(FT)で政策担当者らが利下
げ幅を決めかねていると報じると、大幅利下げ観測が戻った。今週は米連邦公開市場委
員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合がある。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が5万5770枚買い越し(前週4万1116
枚買い越し)、ユーロは8万1433枚買い越し(同10万0018枚買い越し)、英
ポンドは9万0288枚買い越し(同10万8078枚買い越し)となった。ユーロは
手じまい売りが買い戻しを上回って買い越しを縮小した。

 商品市場では、原油が需給悪化懸念を受けて昨年5月以来の安値65.27ドルを付
けたのち、買い戻されて下げ一服となった。金は欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ
や米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測を受けて史上最高値を更新した。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が14万0014枚買い越し(前
週17万7035枚買い越し)に縮小した。手じまい売り、新規売りが出た。ニューヨ
ーク金は28万2501枚買い越し(同28万7558枚買い越し)に縮小、ニューヨ
ーク・プラチナは1万0003枚買い越し(同1388枚買い越し)に拡大した。金は
新規売りが新規買いを上回り、プラチナは新規買い、買い戻しが入った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが4万7760枚売り越し(前週9万0483
枚売り越し)、大豆は14万4231枚売り越し(同16万2025枚売り越し)に縮
小した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は買い戻しが手じまい売りを上回っ
た。前週のコーンは、米農務省(USDA)需給報告で生産量予測が引き上げられた
が、輸出増加期待が下支えになった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

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