ゴム週間展望=買い優勢、中国の景気刺激策の賞味期限がポイント

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [9月30日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         9月24日〜9月27日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 25年02月限      370.0      400.2(25)    355.1(24)    391.5      + 24.8
 RSS先限      380.0      393.0(27)    378.5(24)     393.0      + 20.0
 TSR20    283.0      302.0(25)    283.0(24)    301.0      + 18.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 146.18円  前週末比 4.10 円安
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【前週までのレビュー】産地の天候不順懸念が相場に織り込まれ、調整色が強まるとみ
た。
【天候不安と景気刺激策で一段高も】
 JPXゴムRSS3号は、中国当局の景気刺激策を受けて、暴騰した。活発限月の2
月限は、9月25日に400.2円まで上値を伸ばし、一代の高値を更新した。今回の
急騰は、2月限がダブルトップを形成し、売り圧力が強まっている中、中国の景気刺激
策という大きな強材料が出たことで、踏み上げとなったことが背景にあるとみる。最新
の投資主体別売買動向をみると、海外投資家が大幅な売り越しに転じていた。
 目先のポイントは、中国の景気刺激策の賞味期限だ。景気刺激策発表から4日経った
27日も、上海総合株価指数、香港ハンセン指数は上昇を続けている。中国株式市場
が、上昇しているうちは、大崩れの可能性は低いだろう。ただ、景気刺激策を織り込ん
でしまえば、一転して売り圧力が強まるとみる。
 なお、天然ゴム市場では、産地での降雨や今秋のラニーニャ現象発生懸念から、産地
相場が上昇している。これらの材料には、あまり新鮮味がない。ただ、相場が上昇して
いる間は、強材料視され続けるだろう。その意味では、JPXゴムRSS3号が、再
度、上値を試す可能性はあるとみる。
【中国が景気刺激策を発表】
 中国当局は24日、追加の金融緩和策を相次いで発表した。追加利下げを示唆したう
え、住宅ローン金利の引き下げや2軒目の住宅購入時の頭金比率の引き下げ等の不動産
テコ入れ策、さらには政府系ファンドのETFなどの保有増の支援等、いわゆるPKO
(価格維持策)を打ち出してきた。中国株式市場はこれを好感し、同時の香港ハンセン
指数は一時4%以上の上昇となった。中国当局が大規模の金融支援策を実施することで
中国景気が回復するとの見方から、天然ゴム市場も急騰となった。ただ、2008年の
リーマンショック時、中国当局は大規模の財政出動から景気を立て直したのに対し、今
回は今回は金融緩和が中心となっている。市場が金融緩和策だけでは、景気回復に不安
を抱くようなら、株式市場、商品市場、ともに急落の可能性があるので注意したい。
【上海ゴムは上げ一服か】
 上海ゴムは上げ一服の可能性がある。中心限月の1月限は、9月4日に1万6065
元まで押したが、その後、再び買い先行し、13日に1万7195元まで上昇した。そ
して、中秋節の間にJPXゴムRSS3号が急騰したことから、中秋節の明けの18日
から一段と騰勢を強め、19日には1万8045元まで上昇、一代の高値を付けた。さ
らに25日には前日に発表された中国の景気刺激策を受けて、1万8825元まで急騰
した。ただ、同水準では、売り圧力が強く、25日、26日と上ヒゲが長い日足となっ
ている。今回の急騰がゴム独自の材料ではないうえ、上海ゴムの指定倉庫在庫は、増加
を続けており、目先、直近の急騰に対する調整安となりそうだ。
【東京ゴム活発限月の2月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の2月限は急騰し、一時400.2円まで上昇した。8月
下旬からの値動きをみると、産地高や上海高を背景に買いが先行し、8月26日に6月
10日に付けた一代の高値355.0円を上抜き、30日には380.3円まで水準を
引き上げた。だが、同水準で上値を抑えられると、9月2日から4日連続陰線となり、
5日は345.3円まで下落した。この水準は、8月6日の安値310.6円から8月
30日の高値380.3円までの上昇の半値押しとなる345.5円と同値圏であり、
半値割れは回避された。その後、上海高などを手掛かりに振幅を繰り返しながら、水準
を引き上げると、17日に大陽線を付け、374.9円まで急伸した。そして、19日
に産地高を受けて381.6円まで上昇した。だが、380円超では売りが多く、8月
30日の高値380.3円と9月19日の高値381.6円でダブルトップを形成する
格好となったことから、24日の午前中に355.1円まで水準を引き下げていた。し
かし、同日午後、中国当局から相次いで景気刺激策が発表されると急騰し、25日に4
00.2円まで上昇し、一代の高値を付けた。その後も高値圏での取引となっている。
 買いが先行となれば、一代の高値400.2円が最初の関門。高値更新なら、節目の
410円や420円を目指した展開となりそうだ。一方、下落となれば、26日の取引
で支持された385円付近に注目したい。同水準をしっかり割り込むと、節目の380
円や370円付近まで下落があるとみる。
【今週の注目ポイント】
 上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月1月限は25日に1万8825元まで上
昇し、一代高値を付けた。ただ、今回の急伸は、中国当局の景気刺激策が背景になり、
ゴム独自の材料ではない。景気刺激策の賞味期限が切れれば、反動安となるとみる。
【相場予想レンジ】
 9月30日〜10月4日のJPXゴムRSS3号2月限の中心レンジ予想は370〜
405円。テクニカルの支持線は385.0円(節目)、抵抗線は400.2円(一代
の高値)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
30日 鉱工業生産指数 2024年8月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2024年8月速報(経済産業省)
    ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    中国製造業購買担当者景況指数 2024年9月(中国物流購買連合会)
    中国非製造業購買担当者景況指数 2024年9月(中国物流購買連合会)
    中国製造業購買担当者景況指数 2024年9月(財新)
    中国サービス業購買担当者景況指数 2024年9月(財新)
    英国内総生産 確報値 2024年4-6月期(国立統計局)
    独消費者物価指数 2024年9月速報(連邦統計庁)
    シカゴ購買部協会景気指数 2024年9月(シカゴ購買部協会)
 1日 ●中国・香港(国慶節)
    労働力調査(失業率) 2024年8月(総務省)
    短観 概要及び要旨 9月調査(日本銀行)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年9月確報
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年9月速報(EUROSTAT)
    米製造業景況指数 2024年9月(ISM)
    米建設支出 2024年8月(商務省)
 2日 ●中国(国慶節)
    ユーロ圏雇用統計 2024年8月(EUROSTAT)
    全米雇用報告 2024年9月(ADP)
 3日 ●中国(国慶節)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年9月確報(Markit)
    ユーロ圏生産者物価指数 2024年8月(EUROSTAT)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米耐久財受注 2024年8月確報値(商務省)
    米製造業新規受注 2024年8月(商務省)
    米非製造業景況指数 2024年9月(ISM)

 4日 ●中国(国慶節)
    米雇用統計 2024年9月(労働省)
    建玉明細報告(CFTC)
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