ゴム市況=大幅続落、産地安や株価急落など弱材料が重なる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
               RSS3                     TSR20
   2024/11      2025/04       2025/10       2024/11        2025/11
 350.0  -11.1   351.1  - 7.4   358.0  - 8.0    297.0  - 6.0    300.0  新甫
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    上海ゴム  1月限   17,840    + 10 (午後3時20分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は大幅続落。寄り付きは、上海夜間安や日経平均株価の急落を嫌気
して、売りが先行した。中盤に入ると、産地安を背景とした最近の弱地合いを継続し、
売りが加速し、活発限月の4月限は350円を割り込んだ。終盤に入ると、上海ゴムが
下げ幅を縮小したことから、やや地合いを引き締めた。TSR20は、出来ず。
 大引けのRSS3号は、前営業日比11.1〜4.5円安。活発限月の4月限は同
7.4円安の351.1円、期先25年10月限は同8.0円安の358.0円、総出
来高は1561枚。TSR20は同6.0〜5.0円安。
【タイオファーは80バーツ割れ】
 産地相場では、タイオファーの下落が止まらない。10月31日の日のタイ南部の天
然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比4.85バーツ低
下の80.39バーツが提示されている。タイオファーが80バーツ台となったのは、
8月5日以来のこと。
 タイオファーは、今月2日に96.12バーツの高値を付けて以降、水準を引き下げ
ており、高値から15.73バーツもの下落となった。このオファーの下落をみると、
産地の天候懸念は払しょくされており、いまは産地の増産期を織り込みに行っているよ
うだ。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号は4月限のみ約定し、0.6セント安。TSR20
は午前中は総じて売りが先行したが、午後になると地合いを引き締め、期近限月を中心
にプラスサイドに浮上し、2.2セント安〜0.5セント高で推移している。

 上海ゴムは、大幅安。中心限月の1月限は夜間取引から売りが優勢となり、前営業日
比80元安の1万7750元で取引を終えた。日中取引に入ると、一段安となり、一時
1万7525元まで下落した。だが、終盤は下げ幅を縮小し、一時プラスサイドに浮上
する場面も見みられた。

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