ゴム週間展望=産地主導の下落が続く、4月限は340円を目指すか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [11月4日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)         10月28日〜11月1日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 25年04月限      373.2      377.0(28)    346.5(1)     351.1      - 22.9
 RSS先限      380.0      380.0(28)    358.0(1)      358.0      - 22.0
 TSR20    305.0      305.0(28)    300.0(1)     304.0      -  3.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 152.48円  前週末比 0.63 円安
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【前週までのレビュー】
 産地価格の下落を受けて、JPXゴムRSS3号はレンジ相場から下放れする展開に
なるとし、活発限月の3月限(10月25日時点)は370円を目指すとみた。
【下値模索】
 JPXゴムRSS3号は、下値を模索する展開となっている。産地相場の下落から、
売り圧力が強まっている。活発限月の4月限は、節目の380円を割ったことで売りが
加速している。産地は増産期に入っていることから、産地主導の下落がまだ続く可能性
がある。活発限月の4月限は、節目の340円を目指す展開となりそうだ。
【タイオファーが80バーツ台に下落】
 産地価格の下落が加速してきた。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡し
のオファー価格は、10月2日に96.12バーツの高値を付けて以降、下落を開始し
た。同月31日には前営業日比4.85バーツもの急落となる80.39バーツが提示
されている。タイオファーが80バーツ台となったのは、8月5日以来のことだ。
季節的には、天然ゴムの主要生産地域であるタイ南部は、雨季に入っており、天然ゴム
の増産期となっている。ラニーニャ現象の影響が出て、例年より多雨となれば、根腐れ
や樹液採取作業(タッピング)障害に対する懸念から天然ゴム価格は上昇する。ただ、
現時点では、その心配はないようだ。また、9月からの天然ゴム相場の上昇で、ラニー
ニャ現象はある程度織り込んでいる。今後、産地からの供給が増えることから、JPX
ゴムRSS3号の売り圧力も強まるだろう。
【中国PMIが6カ月ぶりに50を上回る】
 10月31日に中国国家統計局から発表された10月の製造業購買担当者景気指数
(PMI)は市場予想の中央値49.9を上回る50.1となり、前月49.8から上
昇した。景況感の分かれ目とされる50を上回ったのは、6カ月ぶりのことだ。9月に
中央政府から発表された、一連の新たな景気刺激策が奏功したようだ。
 中国では、今月4〜8日に中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会が開催され
る。同委員会で、今後数年間で国債、地方債など含め、10兆元規模の追加起債が承認
されるとの報道もあり、これが実現すれば、中国株式市場や商品市場にとって強材料に
なる。
【上海ゴムはレンジ放れを待つ】
 上海ゴムは、引き続きレンジ放れに注目したい。中心限月の1月限は、国慶節明けの
10月8日に中国当局が財政政策の強化を打ち出すことを公表したことを受け、1万9
850元まで急騰した。だが、財政政策の強化の規模が小さいとの見方が広がる、一転
して売りが先行した。17日には、一時1万7615元まで下落した。現状、1万75
00〜1万8500元前後でのレンジ相場となっている。目先、同レンジからの放れが
注目される。ただ、1万8000元超で取引される時間が短くなっているうえ、産地価
格は下落している。同レンジから下放れる可能性が高まっているとみる。
【東京ゴム活発限月の4月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の4月限(今号より3月限から移行)は、下値を模索する
展開となっている。10月からの値動きをみると、産地高を背景に10月1日に41
5.0円まで上昇後、4日に399.7円まで押したが、400円割れは買い拾われ、
8日には一代の高値となる417.2円まで一時上昇した。だが、同日の終値が400
円を下回ると、産地価格の下落も相まって、10月25日に節目の380円を割り込む
と、その後も売りが先行し、11月1日には節目の350円を一時下抜いた。
 続落となれば、節目の345円がポイントになる。同水準を下抜くと、節目の340
円や335円付近まで意識される。この価格帯の4月限は、取組高が少ないことから、
まとまった売りが持ち込まれると、値が飛ぶ可能性が高いので注意したい。一方、反発
となれば、360円台回復が最初の関門。これに成功すれば、節目の370円台や12
日線がある375円台が視野に入る。
【今週の注目ポイント】
 産地価格に注目したい。タイオファーは、10月2日を高値として、水準を大きく引
き下げている。季節的には、産地が増産期に入ることから、一段安となる可能性があ
る。その場合は、JPXゴムRSS3号の活発限月の4月限は、33円付近まで下落す
るとみる。
【相場予想レンジ】
11月4〜8日のJPXゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は340〜370円。
テクニカルの支持線は345.0円(節目)、抵抗線は360.0(節目)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
4日 ●振替休日
   ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年10月確報(Markit)
   米耐久財受注 2024年9月確報値(商務省)
   米製造業新規受注 2024年9月(商務省)
5日 中国サービス業購買担当者景況指数 2024年10月(財新)
   キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
   米貿易収支 2024年9月(商務省)
   米非製造業景況指数 2024年10月(ISM)
6日 金融政策決定会合議事要旨公表 9月19-20日分(日本銀行)
   独製造業受注 2024年9月(経済技術省)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年10月確報(Markit)
   ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2024年10月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2024年9月(EUROSTAT)
   米連邦公開市場委員会(FRB、7日まで)
7日 中国貿易収支 2024年10月(税関総署)
   独鉱工業生産指数 2024年9月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2024年9月(EUROSTAT)
   英中銀(BOE)政策金利公表
   米新規失業保険申請件数(労働省)
   米卸売在庫 2024年9月確報値(商務省)
   米FOMC声明文公表(FRB)
8日 全世帯家計調査・消費支出 2024年9月(総務省)
   上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
   米消費者信頼感指数 2024年11月速報値(ミシガン大)
   建玉明細報告(CFTC)
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