【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における10月 29日時点の大口投機家の売り越しは328万9980枚となり、前週の302万 8191枚から拡大した。取組高合計は4571万6083枚となり、前週から29万 0607枚(0.6%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.4%減、債券 合計が0.3%増、為替合計が3.1%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.1%減、エネルギー合計は3.3%増、金属合計は1.5%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが 入って買い越しを拡大、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。為 替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米個人消費支出(PCE)価格指数の伸び鈍化や予想以下の米雇用統計を受 けて米連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)利下げが見 込まれた。ただ米大統領選でトランプ氏が勝利するとの見方から、関税引き上げによる インフレに対する懸念が出て米国債の利回りが上昇した。今週は米大統領選の行方が焦 点である。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が2万4817枚売り越し(前週1万2771 枚買い越し)、ユーロは5万0304枚売り越し(同2万8524枚売り越し)、英ポ ンドは6万6356枚買い越し(同7万4576枚買い越し)となった。ユーロは新規 売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。 商品市場では、原油がイスラエルのイラン攻撃が限定的なものとなったことが圧迫要 因になったが、石油輸出国機構(OPEC)の減産縮小が延期される可能性が出たこと や米原油在庫の減少が下支えになった。金は米大統領選の不透明感や米連邦準備理事会 (FRB)の利下げ見通しを受けて史上最高値を更新したのち、月末を控えた利食い売 りが出たことから上げ一服となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が15万1877枚買い越し(前 週17万3731枚)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨーク金は 27万8653枚買い越し(同29万6204枚買い越し)に縮小、ニューヨーク・プ ラチナは3万5543枚買い越し(同3万4876枚買い越し)に拡大した。金は手じ まい売り、新規売りが出て、プラチナは新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが8万3304枚買い越し(前週1万7840 枚買い越し)に拡大、大豆は9万2060枚売り越し(同7万8295枚売り越し)に 拡大した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は手じまい売り、新規売りが出 た。前週のコーンは、大口成約も米国の収穫進行に上値を抑えられた。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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