金・銀午前=金が急反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が急反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安が下支え
になったが、ドル建て現物相場の軟調を受けて戻りを売られた。銀はニューヨーク安を
受けて先限が売り優勢となった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が326〜235円安、金ミニが
350.5〜235円安、ゴールドスポットが41円安、銀が3.1円安。
 午前11時3分現在の出来高は、金が3万8295枚、金ミニが1万3283枚、ゴ
ールドスポットが6204枚、銀が4枚。
【NY金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫】
 金はドル高や米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。米大統領選でトランプ前大統
領が勝利した。追加関税や減税、移民抑制を公約に掲げており、インフレ懸念から米国
債の利回りが上昇したことやドル高が圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)
がこれまで予想されていたほど大幅な利下げを実施しないとの見方が出ている。欧州中
央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏の経済成長は従来の予想を下回る可
能性があるほか、世界貿易への障壁が貿易戦争の悪循環を招き、経済に一段とマイナス
の結果をもたらす恐れがあるとの見方を示した。
 イスラエル軍は、レバノンのベカー高原の東部都市バールベック近郊を約40回にわ
たり攻撃した。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの最高指導者カセム師は、イスラ
エルが攻撃停止を決定した場合のみ、レバノン政府を通した「間接交渉」への道が開か
れると述べた。ヒズボラは、イスラエルのテルアビブ南部の軍事基地を多数のドローン
(無人機)で攻撃したと発表した。同基地を標的にした攻撃は「初めて」とされる。
 金先限は1万3196円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場
は1ドル=154円台後半まで円安に振れた。銀先限は153.2円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米大統領選で共和党候補の
トランプ前大統領が勝利し、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。
アジア市場では、朝方の2662.35ドルから、ドル高を受けて軟調となった。
 午前11時現在、金が2649.14ドル、銀は3102セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2732.73ドル、銀が3214セント。

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