【前週までのレビュー】産地価格の下落が続いており、JPXゴムRSS3号の活発限 月の4月限は、節目の340円を目指す展開になるとみた。 【事実で売られる】 JPXゴムRSS3号は、急反発となった。ただ、産地相場は下落傾向を強めてい る。直近の上昇は、中国当局の景気刺激策への期待の面が大きいとみる。8日に同刺激 策が公表されるとみられることから、刺激策の規模によるが、事実で売られる可能性が ある。テクニカル的にも、直近の下落に対する半値戻し直前で戻りが鈍くなっている。 目先、直近の急反発に対する反動安には注意したい。 【タイオファーが80バーツ割れ】 産地価格の下落が止まらない。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しの オファー価格は、10月2日に96.12バーツの高値を付けて以降、下落を開始し た。11月に入り、節目の80バーツを割り込むと、6日に78.75バーツまで下落 し、7月31日以来の安値をつけた。 産地は、季節的に増産期を迎えている。今年はラニーニャ現象の影響が出て、例年よ り多雨となれば、根腐れや樹液採取作業(タッピング)障害に対する懸念がある。た だ、現時点では、その心配はないようだ。9月からの天然ゴム相場の上昇は、ラニーニ ャ現象を織り込む動きであり、今後、産地からの供給が増えることから、JPXゴムR SS3号の売り圧力は強まるだろう。 【全人代に注目】 中国では、4日から8日までの日程で、中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会 が開催されている。最終日の8日に景気刺激策が打ち出されるとの期待されている。米 国の次期大統領がトランプ氏に決まったことで、米国との貿易戦争が激化することが予 想されており、強力な景気刺激策が発表されるとの見方がある。市場の見方通りとなれ ば、天然ゴム相場にとっても買い材料となる。 【上海ゴムはレンジから上放れるか】 上海ゴム中心限月の1月限は、1万7500〜1万8500元前後でのレンジ相場と なっていたが、8日の午前中に1万8730元まで一時上昇し、同水準から上放れつつ ある。終値ベースで1万8500元をしっかり上抜くまでは、レンジ放れと断定はでき ないが、これに成功すれば、節目の1万9000元を目指すとみる。ただ、産地安など 天然ゴムは積極的に買い進む状況ではないだけに、戻り売りには注意したい。 【東京ゴム活発限月の4月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、下値を試した後、急反発となっている。10 月からの値動きをみると、産地高を背景に10月1日に415.0円まで上昇後、4日 に399.7円まで押したが、400円割れは買い拾われ、8日には一代の高値となる 417.2円まで一時上昇した。しかし、同日の終値が400円を下回ると、産地価格 の下落も相まって、10月25日に節目の380円を割り込み、その後も売りが先行 し、11月5日には一時345.0円まで下落した。その後、上海ゴムが急反発となっ たことから、急速に地合いを引き締め、8日には379.9円まで戻す場面があった。 続伸となれば、10月8日の高値417.2円から11月5日の安値345.0円まで 下落の半値戻しとなる381.1円付近がポイントになる。同水準を上抜くと、節目の 390円や400円を視野に入れた展開になる。 一方、直近の下落の半値戻し手前で切り返されれば、戻り売りが優勢となろう。その 場合は、節目の370円や一目均衡表の雲の下限ある364円付近が意識される。同水 準を下抜くと、節目の360円や350円が視野に入る。これらも割り込むようなら、 5日の安値345.0円を試すことになる。 【今週の注目ポイント】 産地価格に注目したい。タイオファーは、10月2日を高値として、ジリジリと水準を 引き下げている。季節的には、産地は増産期となる。一段安となれば、JPXゴムRS S3号の活発限月の4月限に対する売り圧力が強まるだろう。 【相場予想レンジ】 11月11〜15日のJPXゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は340〜390 円。テクニカルの支持線は360.0円(節目)、抵抗線は381.1円(10月8日 の高値417.2円から11月5日の安値345.0円まで下落の半値戻し)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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