【↓】日経平均 大引け| 急反落、米株安でリスク回避の売り優勢 (11月18日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  38259.59
高値  38548.30(10:07)
安値  38150.39(09:04)
大引け 38220.85(前日比 -422.06 、 -1.09% )

売買高  17億3308万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆7718億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反落、米ハイテク株安でリスクオフ
 2.寄り後早々に500円近い下落、その後は下げ渋る展開
 3.米国では強い経済指標相次ぎ、利下げ期待がやや後退
 4.米金利上昇も為替市場では円高方向に振れ、逆風材料
 5.下値では押し目買いも、売買代金は今月初の4兆円割れ

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比305ドル安と続落した。FRBのタカ派発言を受けた利下げペース鈍化観測で売りが優勢となった。

 週明けの東京市場では、リスク回避の売りが優勢で、日経平均株価は大きく下値を探る展開に。ただ、フシ目の3万8000円台は維持した。

 18日の東京市場は、主力株中心にリスクオフの流れにのまれる格好で日経平均は寄り後早々に500円近い下げに見舞われた。前週末の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って下落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は400ポイントを超える深押しとなった。10月の米小売売上高は市場の予想を上回っただけでなく9月分も上方修正され、NY連銀製造業景気指数もコンセンサスを大きく上振れた。これを受けて12月のFOMCで利下げが見送られるとの見方が浮上し、米長期金利が上昇するなか買いが見送られる形に。東京市場でもこれを引き継ぐ格好で売り圧力が強まった。外国為替市場で急速に円高方向に振れたこともセンチメントを悪化させた。ただ、3万8000円近辺では買い戻しの動きも観測された。プライム市場の売買代金は盛り上がりを欠いており、10月29日以来となる4兆円台割れとなった。

 個別では、レーザーテック<6920>が軟調なほか、東京エレクトロン<8035>なども売りに押された。三菱重工業<7011>が商い高水準ながら安く、IHI<7013>も下値を探った。リクルートホールディングス<6098>、日立製作所<6501>なども下落した。ジョイフル本田<3191>、ペプチドリーム<4587>、電通グループ<4324>、中外製薬<4519>がいずれも10%前後の急落、あおぞら銀行<8304>の下げも大きい。東邦亜鉛<5707>なども大幅安。
 半面、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など海運が高く、メルカリ<4385>も上昇。良品計画<7453>も値を上げた。日本製鉄<5401>も買いが優勢だった。SMC<6273>もしっかり。マクロミル<3978>がストップ高に買われたほか、ギフティ<4449>、ミルボン<4919>が急騰、オイシックス・ラ・大地<3182>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613>、スズキ <7269>、エムスリー <2413>、バンナムHD <7832>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、東エレク <8035>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約229円。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)鉄鋼、(4)証券商品先物、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)銀行業、(3)機械、(4)電気機器、(5)卸売業。

■個別材料株

△アップル <2788> [東証S]
 24年12月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△白鳩 <3192> [東証S]
 歯愛メディカル <3540> の子会社に。
△データセク <3905> [東証G]
 台湾インベンテック社との業務提携で基本合意。
△かっこ <4166> [東証G]
 富士通クライアントコンピューティングが「O-PLUX}を採用。
△ミルボン <4919> [東証P]
 第3四半期営業益42%増で会社計画を上回る。
△リベルタ <4935> [東証S]
 キャンプファイヤーとの業務提携を材料視。
△ミガロHD <5535> [東証P]
 社長の株式売却方針を取り下げ。
△ブルーイノベ <5597> [東証G]
 千葉県一宮町が津波避難広報ドローンシステム導入。
△CaSy <9215> [東証G]
 株主優待制度を導入へ。
△富士ソフト <9749> [東証P]
 KKRが第2回TOB価格を9451円に引き上げ。

▼ジョイ本田 <3191> [東証P]
 株式売り出しで需給悪化懸念。
▼あおぞら銀 <8304> [東証P]
 上期最終利益は減益着地。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)マクロミル <3978>、(2)ギフティ <4449>、(3)ミルボン <4919>、(4)日コン <5269>、(5)ミガロHD <5535>、(6)EMシステム <4820>、(7)オイシックス <3182>、(8)LTS <6560>、(9)北越コーポ <3865>、(10)芝浦機 <6104>。
 値下がり率上位10傑は(1)ジョイ本田 <3191>、(2)ペプドリ <4587>、(3)電通グループ <4324>、(4)中外薬 <4519>、(5)あおぞら銀 <8304>、(6)宮越HD <6620>、(7)東邦鉛 <5707>、(8)リズム <7769>、(9)M&A総研 <9552>、(10)ビジョナル <4194>。

【大引け】

 日経平均は前日比422.06円(1.09%)安の3万8220.85円。TOPIXは前日比19.88(0.73%)安の2691.76。出来高は概算で17億3308万株。東証プライムの値上がり銘柄数は726、値下がり銘柄数は861となった。東証グロース250指数は619.26ポイント(6.69ポイント安)。

[2024年11月18日]


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