[今日の視点]貴金属=金・プラチナが続伸、NY高を受けた現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナが上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けドル
建て現物相場が2630ドル台前半に上昇、円相場が1ドル=154.50円台の小幅
安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク
高と円安を受けて堅調となろう。銀は玉の出方次第。パラジウムは出来ず。帳入値が上
昇の可能性あり。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.00ドル高の
2631.91ドル、銀が9セント安の3120セント、プラチナが5.26ドル高の
974.76ドル、パラジウムは30.85ドル高の1038.80ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=154.55/57円で、前営業日の
大引け時点から0.11円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3164円前後、銀は155.1円前後、プラチナ
は4853円前後、パラジウムは4900円前後。
【NY金は買い戻し主導の続伸か】
 金はきのうの海外市場では、ウクライナ・ロシア間の緊張が一段と高まり、地政学的
リスクを背景に買い優勢となった。期近12月限は2643.4ドルまで上げ幅を拡大
した。長大陰線となった11日のレンジの下方の水準から一段高となった。8、11日
に売り建てられた玉の買い戻しの動きが増えたもよう。新規買いも増えたとみられる
が、ドル安が鮮明にならず、買い戻し主導の上昇か。
、
 JPX金先限は前半、売り優勢も短期線の5日間移動平均線が通る1万2992円が
支持線となり、前半の取引で反発に転じた。後半から終盤にかけてジリ高となり、引け
前に1万3168円まで上昇し、夜間取引の高値引け。日中取引は1万3130円水準
が支持線となり、堅調に推移か。
 銀はきのうの海外市場では、金続伸に支援されたが、ニューヨーク銀12月限は高値
を離れ、一時小安くなった。金の続伸に支援され、かろうじてプラスサイドを維持。た
だし現物価格は前日の東京時間の午後3時台と比べ、小安い。
【NYプラチナは金続伸につれ安もよう】
 プラチナはきのうの海外市場では、金続伸につれ高もようとなり、小幅高で引けた。
米株式市場でナスダック指数が続伸したことは追い風。金の動きに左右されすいが、今
夜は米国の半導体メーカーのエヌビディアが決算を発表する。間接的に影響を受ける可
能性があり要注意。
 JPXプラチナ先限は夜間取引で4858円まで上げ幅を拡大し、4856円とほぼ
夜間取引の高値引け。次の高値のメドは今月12日の高値4875円。今日の日中取引
は夜間取引の後半につけた4840円を維持できるかに注目したい。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】08:30 景気先行指数 2024年10月(WESTPAC)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 貿易収支 2024年10月速報(財務省)
【工業】09:30 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ ドイツ ◆
【経済】16:00 生産者物価指数 2024年10月(連邦統計庁)
◆ イギリス ◆
【経済】16:00 消費者物価指数 2024年10月(国立統計局)
【経済】16:00 小売物価指数 2024年10月(国立統計局)
【経済】16:00 生産者物価指数 2024年10月(国立統計局)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】17:00 消費者物価指数 2024年10月(南アフリカ統計局)
【経済】20:00 小売売上高 2024年9月(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】11/21 00:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS 森 成俊

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