NY金・銀市況=金が続伸、ウクライナ情勢に対する懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/12)  2635.8     2659.0      2621.9      2651.7     + 20.7
          (25/ 2)  2659.2     2682.8      2645.5      2675.6     + 21.0
   銀     (24/12)  3130.5     3142.0      3086.0      3100.5     - 25.7
         (25/ 3)  3173.5     3185.0      3129.5      3143.4     - 25.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           224,502       249,108       502,952        (- 12,229)
  銀           67,683        75,321       141,287        (-  2,406)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,408.47  + 139.53
     前日  154.67/69   1.0596/98   ・ナスダック         18,966.14  -  21.33
     本日  155.46/48   1.0538/40   ・10年米国債利回り      4.41  +   0.02
・NY原油  (25/ 1)   68.75 - 0.49  ・SPDR保有金残高    872.23  +   0.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反落。前日比は金が20.7〜22.8ドル高、中心限
月の12月限が20.7ドル高、銀が25.9〜25.2セント安、中心限月の12月
限は25.7セント安。
 金12月限は続伸。時間外取引では、ウクライナ情勢に対する懸念が支援要因になっ
たが、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出た。
日中取引では、押し目を買われると、ロシアがウクライナを大規模攻撃する可能性やウ
クライナが英国製の長距離ミサイルでロシアを攻撃したことを受けて堅調となった。
 銀12月限は金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて戻りを売られた。
 ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では2621.9〜2645.3ドルの
レンジで推移、前日比4.2ドル高の2635.2ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、ウクライナ情勢に対する懸念が支援要因になったが、ドル高を受けて上げ一服
となった。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出た。
 日中取引では、押し目を買われると、ウクライナが英国製の長距離ミサイルでロシア
を攻撃したことを受けて堅調となった。時間外取引の高値を突破し、2659.0ドル
まで上昇した。
 ウクライナが前日、米国製の長距離ミサイルでロシアを攻撃したが、ロシアのプーチ
ン大統領はトランプ次期米大統領とウクライナ停戦合意について話し合うことには前向
きと伝えられた。ただこの日は米国務省がウクライナが空から大規模な攻撃を受ける可
能性があるとの情報を入手し、首都キーウの米大使館を閉鎖すると発表したことやウク
ライナが英国製の長距離ミサイルでロシアを攻撃したことが伝えられると、買い意欲が
強まった。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3089.0〜3142.0セントのレン
ジで推移し、前日比16.2セント安の3110.0セントとなった。12月限は高寄
りしたのち、金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間
に入ると、手じまい売りが出た。
 日中取引では、金堅調につれ高となり、3132.5セントまで上昇した。その後
は、ドル高を受けて戻りを売られ、3086.0セントまで下落した。
 11月19日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比4万8027オンス増の
1752万9175オンス、銀は59万8723オンス減の3億0938万9661オ
ンス。

今日の材料
・第3四半期のユーロ圏の妥結賃金の伸びは5.42%と、第2四半期の3.54%か
ら加速した。労働市場は一部に冷え込みの兆しが見られるものの、依然タイトであるた
め、ECBは早急な利下げには慎重になるとの見方が強まっている。
・10月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.3%と、予想以上に加
速し、イングランド銀行(英中央銀行)の目標である2%を再び上回った。
・米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は、インフレが依然として懸念材料とな
る一方で労働市場は堅調だと指摘し、さらなる利下げには慎重な姿勢を取るよう求め
た。
・米連邦準備理事会(FRB)のクック理事は、インフレは引き続き緩和しているとし
た上で、利下げ継続が適切となる可能性が高いとの見方を示した。
・国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イスラエルが10月に空爆した
テヘラン近郊のパルチン軍事施設について、一部が核関連施設であったり、核物質が存
在していたりした兆候はないと述べた。
・米国務省は、ウクライナが空から大規模な攻撃を受ける可能性があるとの情報を入手
したため、首都キーウの米大使館を閉鎖すると発表した。
・ウクライナは、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向
けて発射した。
・国連安全保障理事会は、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマス
の紛争の停戦を求める決議案について採決し、米国が常任理事国の持つ拒否権を行使し
て阻止した。
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