とうもろこし週間展望=小口の整理商い続く、期近2月限・期先9月限に注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [11月25日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    11月18日〜11月22日
            始 値  高 値     安 値       終 値   前週末比
<東 京> 先限  35,760   35,850(21)   35,760 (18)   35,850   +90
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<シカゴ>22日終値 前週末比   |<週間統計データ>  (11月14日まで)
   24/12  425.50  +1.50    |週間輸出検証高: 82万0,608トン
   25/ 3  435.25   0.00     |週間輸出成約高:149万4,600トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 154.91円  前週末比 1.27円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこし市場は取組高の増加期待薄で新規は仕掛け難を継続
シカゴコーンはドル高から420セント後半、430セントに近い水準では戻り売り圧
力が強いとみるとした。
【とうもろこし先限は小幅高も次の方向性は示さず】
 とうもろこしは、引き続き商いはまばらで、小口の売買が見られる程度の取引が続い
ている。先限は実商いがないなか、3万5760円で横ばい状態が続いていたが、21
日の深夜取引で出合いがあり、90円高の3万5850円で約定した。出来高は1枚の
みで次の方向性を示す動きではない。
 小口の玉整理の商いが続くとみるが、3万8260円と割高感のある期近2月限の手
じまい売り、3万4660円と割安感のある期先9月限の買い戻しが成立するかに注
目したい。
【シカゴコーンは下値堅く推移、420セントまで下落なら実需買い喚起か】
 シカゴコーンは下値堅く堅調に推移している。今月前半のレンジ内での取引にとどま
っており、方向感がない。米国産コーンの収穫がほぼ終わり、南米産の生育や小麦相場
に左右されやすい投資環境。25日の週は28日がサンクスギビングデー(感謝祭)で
休場になることもあり、手じまい売買が中心か。
 指標の期近12月限は、15日に417セントまで下落し、今月6日以来の安値をつ
けたが、その日のうちに反発し、424セントで引けた。16日以降は下値を切り上
げ、20日は430セントを維持して引けた。翌日は反落となり、次の方向性を見い出
していない。
 13日から15日にかけて大口投機家の買い玉の整理がかなりあったもようだが、
21日時点では大幅な買い越しになっているとみられる。輸出成約高が100万トンを
大幅に超える状態が続いており、輸出需要は旺盛だ。
 的二カルからは上昇基調にある25日移動平均線(420.25セント)が支持線。
420セント水準まで下落すると、実需家の買いが喚起されるとみる。ドル高、大豆・
小麦安には注意が必要だ。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
25日 独景況感指数 2024年11月(ifo)
    米週間穀物輸出検証高(USDA)
26日 米ケース・シラー住宅価格指数 2024年9月(S&P)
    米新築住宅販売 2024年10月(商務省)
    米消費者信頼感指数 2024年11月(カンファレンスボード)
27日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    中国工業利益 2024年10月(国家統計局)
    米国内総生産 2024年7-9月期改定値(商務省)
    米耐久財受注 2024年10月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米個人所得・支出 2024年10月(商務省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2024年10月(全米不動産協会)
    米FOMC議事録公表 11月6-7日(FRB)
28日 ●米国(サンクスギビングデー)
    独消費者物価指数 2024年11月速報(連邦統計庁)
29日 労働力調査(失業率) 2024年10月(総務省)
    鉱工業生産指数 2024年10月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2024年10月速報(経済産業省)
    独雇用統計 2024年11月(連邦雇用庁)
    ユーロ圏消費者物価指数 2024年11月速報(EUROSTAT)
    シカゴ購買部協会景気指数 2024年11月(シカゴ購買部協会)
    米週間穀物輸出成約高(USDA)
    建玉明細報告(CFTC)

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