前週は370円台後半まで値上がりする展開になった。上海ゴム相場が週を通じてじ り高の展開になり、つれてJPXゴム相場も買われている。月初の中国製造業指標が強 めの数値になったこと、11日に中国中央経済工作会議の開催予定が伝わったことで、 景気刺激策の議論が深まるとの期待感が、上海ゴム相場を押し上げている。産地で豪雨 が続いていることもポジティブだが、供給リスクを織り込む動きは限定的だった。 今週も上振れリスクを残す。中国経済に対する警戒感が後退し、下値不安後退が上海 ゴム相場を押し上げている。上海ゴム相場がこのまま1万9000元台にレンジを切り 上げると、390円の節目に迫る展開になろう。中央経済工作会議で中国政府の景気刺 激策への期待感などを高める動きが見られると、買い安心感が強まる。ただし、末端需 要は弱い状態に変化はみられず、投機色の強い不安定な値動きに留まろう。供給リスク 織り込みの有無にも注意が必要。 予想レンジは365〜395円。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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