シカゴ大豆市況=期近〜期中が反落、USDA輸出検証高の縮小が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2025/01     992.25    1,003.50      985.75       990.00       - 3.75
  2025/03     997.25    1,008.25      991.75       995.50       - 3.75
  2025/05   1,007.50    1,017.25    1,002.00     1,005.00       - 3.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物         232,055        294,399         934,462   (-  686)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(12月5日までの週)
 大 豆:162万2197トン(前週改定値:210万9665トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(12月15日−12月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は期近〜期中が反落、期先は小幅まちまち。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週から縮小したことやドルが堅調に
推移したことが、弱材料視され、期近〜期中は売り優勢となった。ただ、USDA月例
需給報告の発表を10日に控えているため全体的に模様眺めの雰囲気が強く、小幅な動
きにとどまった。1月限は1000セントを試した後に値を落としており、11月21
日以来の安値圏での往来にとどまった。
 1月限は992.25セントで取引を開始した後、暫く995セントを上値抵抗線と
するもちあいとなった。シカゴの時間帯に地合いを引き締めて1003.50セントの
高値に達する場面が見られたがすぐに転売が入って値を落とし985.75セントの安
値を記録。安値を離れた後の戻りも鈍く990セントを上値抵抗線として低迷したまま
引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の12月5日までの大豆週間輸出検証高は162万
2197トンで前週の210万9665トンを大幅に下回り200万トンも割り込ん
だ。
累計輸出量は2343万7833トンで前年同時期の1975万6890トンをおよそ
19%上回った。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 まとまった雨量を伴う降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 9日は北部で散発的な降雨が発生するが、10〜12日はほぼ降雨が発生しないが、
13日は散発的な降雨になるだろう。一方の気温は10日まで平年以下だが、11〜
13日は平年並の見込み。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年並。

 今週は9日は局地的な降雨となり、10〜13日は散発的な降雨が続くだろう。この
間の気温は11日までは平年並〜平年を上回り、12〜13日は平年並になるだろう。
 ブラジル中部では雨が降り続いており、引き続きコーン・大豆の発芽および生育に
 適した環境となっている。
 前週末の降雨は局地的だったが、アルゼンチンから移動してくる低気圧の影響で週半
ばには降雨となる見込み。また週後半には再び降雨が見込まれており、降雨過多または
土壌水分不足などの問題が見られる地域は限られている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年以下にとどまった。
 今後は12日まで局地的な降雨が続くだろう。13日は概ね降雨は発生しないもよ
う。気温は9日は平年以下だが、10〜13日は平年並の見込み。
 前週の雨量は限られていたが、必要とされている地域に降雨があった。今週は週半ば
まで慈雨が見込まれるが、一部の重要な地域では乾燥が続く見込み。気温は穏やかとな
るため、土壌水分は保たれるものの雨が必要な状態が続くだろう。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 今後は12日まで局地的な降雨となり、13日は概ね降雨は発生しないだろう。気温
は9日は平年以下だが10〜13日は平年並になるもよう。
 アルゼンチン南部のコーン・大豆生育環境は引き続き良好を維持しているものの、
所々で土壌水分が乾燥。現在、乾燥している地域は限られているものの、局地的な降雨
が続いた場合には状況が悪化する可能性がある。
 大豆製品は、大豆油は大豆の軟調な足取りを映し売り優勢となった。一方の大豆粕は
大豆粕は主要生産国であるアルゼンチンでの乾燥懸念が浮上したうえ、大豆油とのスト
ラドルに絡んだ買いが見られて堅調で終了。
 大豆粕1月限は前日比2.20ドル高の289.60ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部産地では適時の降雨に恵まれ引き続き生育環境は良好。
・ブラジル中部および北部産地では良好な生育環境を維持。
・アルゼンチン産地の生育環境は中北部では一部で土壌水分乾燥懸念が浮上。
・アルゼンチン南部産地では生育環境は概ね良好ながら一部地域で土壌水分が乾燥。
・USDA発表の12月5日までの大豆週間輸出検証高は162万2197トンで前週
 の210万9665トンを大幅に下回り200万トンも割り込む。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。