ゴム午前=総じて反発、ただし上海ゴムの軟化から上げ幅は縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて反発。寄り付きでは、上海夜間高を受けて、買いがやや優
勢となった。だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムがマイナスサイドに沈んだこと
から上げ幅を縮小させる限月が目立った。TSR20は、出来ず。

 午前11時47分現在のRSS3号は前営業日2.7円安〜6.6円高。活発限月の
5月限は同2.0円高の373.0円、期先25年11月限は同2.7円安の373.
3円、推定総出来高は420枚(前日夜間取引含む)。

【中国政府は金融緩和・財政拡大へ】
 昨日、中国共産党は中央政治局会議を開き、2025年の経済政策などについて議論
した。国営新華社通信によると、2025年の経済政策について「より積極的な財政政
策と適度に緩和的な金融政策を実施する」とことが決定されたようだ。
 金融政策について「適度に緩和的」という表現が用いられたのは、リーマンショック
後に景気テコ入れを行った際の2009〜2010年以来となる。当時は、中国の積極
的な緩和政策が世界経済回復の一翼を担ったとされる。このため、来年の金融緩和によ
せる市場の期待は大きく、昨日から香港ハンセン指数は上昇している。
 ただ、その一方で当時と比べ、中国景気の悪化が著しいうえ、デフレ懸念も依然とし
て根強い。11月の消費者物価指数も前月比では上げ幅が低下している。一度、デフレ
スパイラルに陥ると回復には多くの時間が掛かる。また、トランプ政権発足後は、米中
関係が一段と悪化するとの見方もある。期待で買われ、事実で売られる可能性もありあ
そうだ。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、SS3号は出来ず。TSR20は売りが先行し、同3.5〜
2.3セント安で推移している。

 上海ゴムは下落。午前11時00分現在、指標限月の2025年5月限は、前営業日
比145元安の1万8655元で推移している。

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