ゴム市況=総じて上昇、上海ゴムのプラスサイド浮上を受け5月限は大幅高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
               RSS3                      TSR20
   2024/12     2025/05       2025/11       2025/01         2025/12
 383.0  + 0.1  378.3  +10.6   373.3   0.0   310.0    0.0     312.0   0.0
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    上海ゴム  5月限   18,790   +  90元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は総じて上昇。寄り付きでは、上海夜間安を受けて、地合いを緩める
限月が目立った。だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが地合いを引き締めたこと
から、買いが先行した。終盤には、上海ゴムがプラスサイドに浮上したことを受けて、
活発限月の5月限は、大幅高となった。TSR20は、出来ず。
 大引けのRSS3号は、前営業日比変わらず〜10.6円高。活発限月の5月限は同
10.6円高の378.3円、期先25年11月限は同変わらずの373.3円、総出
来高は781枚。TSR20は全限が同変わらず。

【産地相場は上げ一服】
 祝日明けの産地タイの天然ゴム価格は、上げ一服となっている。12月11日のタイ
南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比2.12
バーツ低下の84.14バーツが提示されている。
 産地相場は、ラニーニャ現象を織り込む動きが一巡後、地合いを緩めていたが、ここ
にきて再び天候要因などから買われている。ただ、昨日、気象庁から発表されたエルニ
ーニョ監視速報によると、「冬の間はラニーニャ現象時の特徴が明瞭となるが、その後
は弱まる」と予想されており、産地でラニーニャ現象による、樹液採取作業(タッピン
グ)障害が発生する可能性は、現時点では低くそうだ。
【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、SS3号6月限の約定し、前営業日比10.4セント高。TS
R20は買いが先行し、同2.5〜4.0セント高で推移している。

 上海ゴムは総じて買い先行。上海ゴムは、夜間取引では売りが優勢となり、中心限月
の5月限は、前日比100元安の1万8600元で夜間取引を終えた。だが、日中取引
に入ると、徐々に地合いを引き締め、終盤はプラスサイドに浮上した。

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